マイナーAAA級で機械による自動ストライク判定システムを導入へ

過去3年間、独立リーグやマイナーA級で行われたテストに続き、2022年シーズンはマイナーAAA級の複数の球場で機械による自動ストライク判定システムが導入されることになった。メジャーリーグ公式サイトのマニー・ランダワ記者が伝えている。これに伴い、メジャーリーグ機構は日本時間1月21日、AAA級の11球団について、自動ストライク判定システムを運用するためのスタッフの募集を開始。マイナーの最上位階級での導入により、ストライク判定の機械化への動きはさらに加速していくことになりそうだ。

自動ストライク判定システムの運用スタッフの募集を行っているのは、ロッキーズ傘下AAA級アルバカーキ、ホワイトソックス傘下AAA級シャーロット、パドレス傘下AAA級エルパソ、アスレチックス傘下AAA級ラスベガス、ドジャース傘下AAA級オクラホマシティ、ダイヤモンドバックス傘下AAA級リノ、レンジャーズ傘下AAA級ラウンドロック、ジャイアンツ傘下AAA級サクラメント、エンゼルス傘下AAA級ソルトレイク、アストロズ傘下AAA級シュガーランド、マリナーズ傘下AAA級タコマの11球団である。

プロ野球で初めて自動ストライク判定システムが導入されたのは2019年。この年、独立リーグのアトランティック・リーグがメジャーリーグ機構と提携して自動ストライク判定システムを導入し、同年のアリゾナ秋季リーグでも使用された。2020年は新型コロナウイルスのパンデミックによりマイナーのシーズンが中止となったが、2021年はA級のサウスイースト・リーグで自動ストライク判定システムを使用。今後も同リーグで使用されるほか、フロリダ州のスプリング・トレーニング球場の一部や、メジャーリーグ以外の球場でも使用される可能性があるという。

なお、メジャーリーグ審判協会は2020年から始まった労働契約のなかで、もしロブ・マンフレッド・コミッショナーが自動ストライク判定システムをメジャーリーグで導入することを決めた場合、協力・支援にすることに合意している。

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