新型ノア/ヴォクシー、オススメはハイブリッド+エアロボディ! 将来の中古車人気が期待される組み合わせだ

新型ノア/ヴォクシー徹底解説、今回は国内外の新型車に精通するカーライフジャーナリスト 渡辺 陽一郎氏が、多彩に用意されたラインナップの中から推奨の注目グレードをご紹介する。新型ノア/ヴォクシーのオススメパワートレインはハイブリッドかガソリンか。そしてボディタイプはノーマルボディかエアロボディか。渡辺氏はハイブリッド+エアロの組み合わせを推す。その理由をご紹介しよう。

トヨタ 新型ノア/ヴォクシー(左)「トヨタ 新型ノア Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)」/(右)「トヨタ 新型ヴォクシー S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)」[2022年1月13日フルモデルチェンジ] [Photo:島村栄二]

標準ボディとエアロボディ、リセールバリューが高いのは断然エアロのほうだ

トヨタ 新型ノア S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)

ここまで紹介してきたように、新型ノア/ヴォクシーは、デザインから内装、エンジンやハイブリッドシステム、安全装備と運転支援機能まで、さまざまな部分が進化した。

今回は車種・グレード選びについて解説しよう。

新型ノアの価格は267万円から389万円。新型ヴォクシーの価格は309万円から396万円だ(価格はすべて消費税込み、以下同)。これらのラインナップの中から車種とグレードを選ぶ時は、まずエアロボディか標準ボディかを決める。

標準ボディはヴォクシーには設定がないから、必然的にノアになる。

標準ボディとエアロボディ、価格はおよそ7~8万円差だ

標準ボディとエアロボディの選択は好みに応じて決めれば良いが、迷った時はエアロを推奨する。

エアロボディの価格は標準ボディよりも7~8万円高い。だが5~7年後に手放す場合、価格差以上に高額で売却できる可能性もある(リセールバリューが高い)からだ。

ハイブリッドとガソリンエンジン車、35万円の価格差なら迷わずハイブリッドがおススメ

ノアとヴォクシー、同じエアロボディでも装備の違いにより価格差がある

新型ノア(エアロボディ), 新型ヴォクシー
新型ノア(エアロボディ), 新型ヴォクシー

エアロボディでは、ノアとヴォクシーの選択がある。同じグレードで価格を比べると、ヴォクシーが5~7万円高い。これは装飾類を含めて装備の違いに基づく。好みに合う方を選べば良い。

それぞれにノーマル(ノンターボ)エンジンとハイブリッドが用意され、エアロボディでの価格差は35万円だ。

直列4気筒 2リッター「M20A-FKS」型ダイナミックフォースエンジン, 1.8リッター「2ZR-FXE」型エンジン+ハイブリッドシステム
直列4気筒 2リッター「M20A-FKS」型ダイナミックフォースエンジン, 1.8リッター「2ZR-FXE」型エンジン+ハイブリッドシステム

新型ノア/ヴォクシーのハイブリッドは、新機能を数多く盛り込んだ。先代モデルに比べ燃費も2割程度向上している。価格差が35万円ならハイブリッドが割安といえるだろう。

ハイブリッド S-Gとハイブリッド S-Z、選ぶべきは後者だ

新型ヴォクシー S-G(ガソリン・2WD・8人乗り),新型ノア S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り),
新型ヴォクシー S-G(ガソリン・2WD・8人乗り),新型ノア S-Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り),

エアロボディのハイブリッドを選ぶと、グレードはノア、ヴォクシーともに「S-G」と「S-Z」の二者択一だ。

2WDモデル同士で価格を比較すると「ノア ハイブリッド S-G」339万円に対し「ノア ハイブリッド S-Z」は367万円。

「ヴォクシー ハイブリッド S-G」344万円に対し「ヴォクシー ハイブリッド S-Z」は374万円となる。

この価格差もヴォクシーは30万円、ノアは28万円と異なるが、機能と価格のバランスでは両車とも上級のS-Zが割安だ。

S-ZにはS-Gにオプション設定される復数の装備が標準装着され、ノアの価格差28万円に対し、プラスされる装備の価格換算額は約35万円になる。

新型ノア/ヴォクシー、渡辺陽一郎氏オススメのベストバイグレードは「ハイブリッド S-Z」

オススメは「ハイブリッド S-Z」だ(写真はヴォクシー)

総合すると、新型ノア/ヴォクシーを買うなら共に「ハイブリッド S-Z」がベストグレードという結論になる。

それなりに高価だが価格とのバランスも良く、将来の中古車人気にも期待がかかる。

なお新型ノア/ヴォクシーから新設定されたハイブリッドの4WD(E-Four)は、このハイブリッド S-Zにも設定されている(22万円高)。積雪地などのユーザーは従来に比べ大幅に選択肢が拡がった。

なお新型ノア/ヴォクシーは先進運転支援機能などのオプション装備も多彩で設定も細かい。これらについても各解説記事を参照のうえ、時間をかけて慎重に選びたい。

[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:島村 栄二・TOYOTA]

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