榎田大樹の引退で2010年の“ドラ1”は残り7人 トリプルスリー、沢村賞左腕ら

レッドソックス・澤村拓一(左)とヤクルト・山田哲人【写真:AP、荒川祐史】

榎田大樹氏が今季から球団本部ファーム・育成グループへ

昨シーズンで西武を戦力外となった榎田大樹氏が、今季から球団本部ファーム・育成グループ バイオメカニクス(1軍グループ兼務)兼企画室アライアンス戦略に就任することになった。他球団でのプレーを希望していたが、プロ野球生活に幕を下ろし、球団スタッフとして第2の人生を歩むこととなった。

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榎田は2010年ドラフト1位で阪神に入団。この年のドラフト会議では日本ハムに斎藤佑樹、巨人に澤村拓一、西武には最多の6球団が競合した大石達也が1位指名でプロ入り。今オフは斎藤と榎田が引退し、2010年の“ドラ1”は残り7人となった。

最も活躍しているのはヤクルトの山田哲人だろう。打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」を3度記録。本塁打王、3度の盗塁王、最高出塁率、最多安打と多くの打撃タイトルを手にしており、現在もチームの主軸として活躍。昨季は20年ぶりの日本一に貢献した。ここまで通算成績は1195試合に出場し、打率.291、248本塁打736打点、180盗塁。

投手では中日の大野雄大か。2020年には20試合に登板し10完投6完封、11勝6敗、防御率1.82の好成績を残し沢村賞を獲得。これまで4度の2桁勝利をマークし、2度の最優秀防御率、最多奪三振のタイトルも手にしている。通算成績は204試合に登板し76勝78敗、2ホールド、防御率3.11。

澤村は巨人、ロッテを経て昨季はレッドソックスでプレー。55試合に登板し5勝1敗、10ホールド、防御率3.06の好成績を残した。巨人では3軍も経験した右腕だが、メジャーの舞台で完全復活を果たした。

楽天の塩見貴洋は昨季1軍の登板はわずか1試合に終わり今年が正念場。オリックスの後藤駿太は昨季56試合に出場したが、主に守備固めが多く、17打席(打率.125)はプロ入りワーストだった。

福井優也は2019年に広島から楽天にトレード移籍。昨季は中継ぎに配置転換されると、移籍後最多の19試合に登板。0勝0敗、防御率4.43をマークした。山下斐紹は2017年オフにソフトバンクから楽天にトレード移籍。2021年には中日に育成選手として加入、シーズン途中に支配下登録され5試合に出場している。(Full-Count編集部)

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