新田守男&高木真一コンビが復活! K-tunes Racingが2022年のGT300参戦体制を発表

 1月24日、スーパーGT GT300クラスに参戦するK-tunes Racingは、インターネット上で2022年の参戦体制を発表した。レクサスRC F GT3、そしてダンロップタイヤを継続して使用し、またチームの大黒柱とも言える新田守男が継続してステアリングを握るが、チームメイトとして2021年までARTA NSX GT3をドライブしていた高木真一が加入し、なんと12年ぶりにコンビを組むことになった。

 岡山トヨペットを母体とするK-tunes Racingは、2018年からLM corsaとのタッグでGT300クラスに挑戦を開始。新田と中山雄一のコンビで戦った2018年は第3戦鈴鹿、第7戦オートポリスで優勝を飾りランキング6位につけると、2019年には新田のチームメイトに阪口晴南をチームに加え、ランキング2位となる。ちなみに2018年、新田と高木は最多勝を更新しあい、2019年は高木と福住仁嶺がチャンピオンとなった。

 ダンロップタイヤにスイッチした2020年は阪口がGT500をドライブしたりとポイント獲得は2回に留まったが、2021年は同様に阪口がGT500をドライブする機会が多かったものの、平良響が代役を務めポイント獲得を果たしたほか、阪口が復帰した第6戦オートポリスでは2位を獲得するなど、ダンロップとのマッチングも進んでいる。

 迎える2022年はレクサスRC F GT3にダンロップという組み合わせ、影山正彦監督、さらに1月30日には55歳となる新田も継続して参戦することになるが、そのチームメイトは驚きの人選となった。阪口は2022年からGT500で戦うが、それに代わってステアリングを握るのは、かつて1999年から2010年までコンビを組み、2002年に新田とGT300チャンピオンを獲得した高木真一だ。ふたりがコンビを組むのは12年ぶりとなる。

 この日、チームはYoutubeで参戦体制を発表したが、「昨年まではライバルチームにいた高木真一選手と、同じチームでふたたびタッグを組むことができ、今シーズンへの期待が膨らみます。12シーズンぶりのコンビになりますが、その12年間でいろいろな経験を積んで、僕も高木選手も、いろいろと勉強させてもらって、変わっていると思うんですね。だからお互いの進化が相乗効果を生むことができたらいいなと、思っています」と新田は12年ぶりのタッグ結成に期待を膨らませた。

 そして、慣れ親しんだARTAを離れ、K-tunes Racingに加わる高木も「まさか12年ぶりに新田さんと組むことになるとは、僕も思っていませんでした。皆さんも『えっ!?』と思われているかもしれませんが、新田さんがこのまま僕がARTAにいると、最多勝で越されると思って呼んだのかもしれません(笑)」と語った。

「ミッドシップからFRに乗り換えることになりますが、キャラクターもタイヤの性格も違うので、また勉強の年になると思います。ぜひK-tunes Racingの高木真一を応援してください。また、レースだけでなくイベント会場も盛り上げていきたいとも思います」

 また、影山監督も「2021年は数字で言えば喜べる順位ではありませんでしたが、2020年を上回ることもできたので、進歩もあったと思います。ダンロップさんとやらせていただき3年目になりますし、蓄積したデータと経験で、まず1勝を挙げたいと思います。開幕戦から地元の岡山なので、今から良い結果を残せるようにしたいと思います」と期待を寄せた。

 またK-tunes Racingでは、2022年もインタープロトに挑戦する。ジェントルマンドライバーは岡山トヨペットの末長一範代表取締役社長が務め、中山雄一がプロドライバーとして参戦する。さらにOKAYAMAチャレンジカップにも新田守男/野上昌範/藤井大温/永井良周の4人で、トヨタ86のN1仕様を走らせる。

 なお2021年2月、K-tunes Racingは新たな専用ファクトリーである『BOOSTAR』を新設した。高度なマシンメンテナンスを行うために十分な環境を整えたことで、チームのパフォーマンスアップとともに、チームスタッフのスキル向上をより一層加速させていくとしている。

K-tunes Racing 2022年参戦体制

マシン:レクサスRC F GT3
カーナンバー:96
チームオーナー:末長一範(岡山トヨペット・取締役社長)
チーム代表:神元有司(岡山トヨペット・モータースポーツ部)
チーム監督:影山正彦
ドライバー:新田守男/高木真一
タイヤ:ダンロップ

2002年にコンビを組みチャンピオンを獲得したときの新田守男と高木真一

 

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