エセ科学と変態性欲が、日本のミステリーを育てあげた!? 『怪異猟奇ミステリー全史』刊行!

18世紀英国ゴシック小説に端を発し、 はるか東方の島国へと流れ着いて結実した日本のミステリー文化――博覧強記の文芸評論家・翻訳家である著者による、 異形の文化文学史にして最良のブックガイド『怪異猟奇ミステリー全史』(新潮選書)が1月26日、 新潮社より刊行。 18世紀にアンチ・フランス=反古典主義から興ったゴシック文化伝播史であり、 広い視野からの西洋文化史・文学史であり、 戦前戦後の日本文化史・文学史であり、 ミステリー発展史でもある、 文学史探偵による詳密な調査ファイル。

探偵小説、 本格・変格推理小説、 ひいては新本格ミステリーまで、 あらゆる日本のミステリーの源泉は、 18世紀英国ゴシック小説にあったーーそんな荒技にも思える文学史説を、 博覧強記の文芸評論家・翻訳家である著者が、 心霊主義、 スピリチュアリズム、 擬似科学、 進化論・退化論、 エログロ、 変態性欲などなど、 あらゆる西洋文化・思想・学問をスパイスに用いて超絶調理で調理し、 解明する激旨圧巻の文化/文学史が、 ここに誕生した。

著者コメント

副題に「猟奇耽異グラン・ギニョル探偵小説への誘い」と付けようと思ったが、 煽りすぎ、 誇大広告になりかねないのでやめました。 でも、 そんな雰囲気の内容です。

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