上越市下門前の上越科学館は23日、「大人のためのアブナイ実験教室」を行った。
同教室は大人が自然科学に親しむこと、自然科学を地域の文化として根付かせることを目的に開講。高校生以上を対象とし、小中学生では難しい複雑さや危険を伴う科学実験を行う。
4回目となった同日は雪がテーマで、ダイヤモンドダストを作る実験をした。雪は小さな水の結晶「氷晶」が雲の中で成長してできる。氷晶が地上で見られる現象がダイヤモンドダストで、氷と塩、アルミ缶など、ありふれた材料を使って発生させた。
アルミ缶の周囲を氷で満たし、塩の凝固点降下作用で缶の中の空気をマイナス12度以下に冷やす。呼気を吹き込んで缶の中の湿度を上げ、注射器で小さなちりやほこりを缶の中に入れると、ちりやほこりを核にして氷晶が発生。無数の氷晶が光を反射する様子が観察できた。
石田健悟君(16)は「きれいな虹色の結晶を見ることができた。自然界で発生する大規模なダイヤモンドダストもいつか見てみたい」と話していた。