ニッサンe.ダムスがフォーミュラE開幕に向け意気込み「強いチームになると確信している」とブエミ

 1月25日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦するニッサンe.ダムスは、1月28~29日にサウジアラビア・ディルイーヤで開催されるフォーミュラE“シーズン8”の開幕戦に向けてドライバーたちのコメントを発表した。

 フォーミュラEシーズン8の開幕戦は、1月28~29日にサウジアラビア・ディルイーヤのネスコ世界遺産内の特設サーキットで、ダブルヘッダーのナイトレースとして開催される。

 日本メーカーとして唯一、電動フォーミュラレースに参戦するニッサンe.ダムスのドライバーは、同チームで4年目のシーズンを迎えるエースのセバスチャン・ブエミと、今季から新たに加入することになったマキシミリアン・ギュンターのふたりだ。

 シーズン8は現行レギュレーションが適用される最後の年となり、使用される“Gen2”マシンは、レースモードでは20kW増の220kW、アタックモードでは15kW増の250kWの出力が可能に。さらに予選フォーマット変更など、ドライバーやチームにとってはより厳しく、ファンにとってはさらにワクワクするレース展開が期待される。

 すでに着物をモチーフとしたカラーリングを発表済みのニッサンe.ダムス。昨シーズンに続き、ブエミがドライブする23号車は『ニッサン・アリア』、ギュンターの22号車は『ニッサン・リーフ』と名付けられ、フォーミュラEを通じてニッサンの市販電気自動車(EV)を訴求していく。

セバスチャン・ブエミ(ニッサンe.ダムス)

 そんなニッサンe.ダムスがシーズン8開幕に向けてドライバーのコメントを発表した。ニッサンe.ダムスがフォーミュラEに初参戦した2018-2019年“シーズン5”からチームのドライバーを務めるブエミは、「フォーミュラEで4年目のシーズンを、ニッサンe.ダムスとともに迎えられることができてとてもうれしく思っている」と語った。

「12月にバレンシアで行われたテストでシーズン8のマシンを初めてドライブした。シーズン7よりも強いチームになると確信しているし、ふたたび上位で戦うことを目標に、チーム一丸となって努力していくよ。今シーズンはギュンターをチームメイトに迎えたけれど、彼はすでにフォーミュラEで多くの経験を積んでいて、一緒にチームを進化させることができると信じている」

 そしてフォーミュラE通算3勝を誇る新加入のギュンターも「ニッサンe.ダムスで参戦する初のフォーミュラEレースをとても楽しみにしている」とコメント。

「ディルイーヤでの夜のダブルヘッダーは、オープニングイベントとして非常に特別なものになるだろう。このサーキットで走るのはとても楽しくチャレンジングだ。ほかのサーキットに比べて砂が多く滑りやすい。特にセクター2は先の見通せない急なブラインドコーナーがあるから、ファンにとって見どころの多い素晴らしいレースになるだろうね」

「バレンシアでのテストもとてもうまくいったし、チーム全体が同じ方向に向かっているから、すぐにチームに溶け込むことができた。準備はできているから、あとは本番を迎えるだけだよ」

 日本の伝統的な着物をモチーフに“ニッサンのEV技術がもたらす、ワクワクするパフォーマンスを示す”鮮やかなレッドが特徴的なカラーリングを採用したニッサンe.ダムス。開幕戦で両マシンがどんな戦いを見せてくれるのか注目だ。

セバスチャン・ブエミ(ニッサンe.ダムス)
マキシミリアン・ギュンター(ニッサンe.ダムス)

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