石川県知事選挙に立候補予定 馳浩(はせ・ひろし)氏の経歴・政策まとめ

石川県知事選挙が、2022年3月26日の任期満了に伴い2月24日告示、3月13日投票の日程で実施されます。本記事では、今回の石川県知事選への立候補を正式に表明している元衆議院議員で元文部科学大臣の馳浩氏を紹介します。

馳浩氏の経歴は?

馳浩氏は、1961年富山県小矢部市生まれの60歳です。専修大学文学部国文学科を卒業後、母校の星稜高校で国語科教員として教鞭を取ります。1984年に行われたロス五輪ではレスリンググレコローマン90kgでオリンピック出場を果たし、1985年には長州力率いるジャパンプロレスの門をたたいて、プロレスラーに転向しました。

1995年第17回参議院議員通常選挙石川選挙区にて自民党の推薦をうけて初立候補・初当選を果たした後、2000年6月の衆院選で衆議院議員にくら替え(石川1区)し、2015年10月には、第3次安倍改造内閣において文部科学大臣・教育再生担当大臣に就任。

さらに2017年4月からは、自由民主党石川県連会長、同年8月から自由民主党教育再生実行本部長などを歴任しました。2021年7月には、記者会見にて今回の石川県知事選挙への立候補を表明し、2021年10月の衆院選には立候補しませんでした。

馳浩氏が行った石川県知事選挙に向けた記者会見

馳浩氏は、2021年7月に金沢市内のホテルで記者会見を行い、正式に石川県知事選挙に出馬することを表明しました。

会見で、「動かせ石川新時代」「継承と発展、『幸福度』日本一へ」とのスローガンを掲げた政策集を発表しました。

馳氏は、「県民の命、暮らし、生活を守り抜く。国政とのパイプ、市町や経済界、各種団体と十分に連携を取りながら方向性を定め、県政をより良いものにしていく」と述べ、デジタル技術を活用して社会や産業の変革を促す「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の実現や社会インフラの再構築、教育・文化による革新を軸とし、命や暮らし、自然・環境の保全も含め、計101の政策を提唱しました。

また、地域間競争が激化する中で、馳氏は石川県の強みに高等教育機関の集積を挙げ「人材育成やイノベーションを創り出すときに今ある大学と連携し、経済界とつないでいくことをもっとやってもいい」と指摘。一方で行政と県民・市民をつなぐ活動や農林水産業の6次産業化などに改善の余地があるとし、人口減少が特に深刻な能登地方ではデジタル化を推進し、課題解決につなげる考えを示しました。

© 選挙ドットコム株式会社