【新型コロナ】神奈川県の緊急酸素投与センター、2月稼働 病床逼迫備え

緊急酸素投与センターのデモンストレーション=2021年2月、藤沢市内

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県の黒岩祐治知事は26日の定例会見で、入院待機者の搬送先が確定するまで酸素投与による応急処置を行う「かながわ緊急酸素投与センター」で、2月1日から患者の受け入れを始めると発表した。最大24人を受け入れ、患者の急増に伴う病床の逼迫(ひっぱく)に備える。

 センターは横浜市中区山下町の「東横INN横浜スタジアム前Ⅱ」に設置している。別の場所に設置していた昨夏にも県はセンターを稼働させており、昨年8月7日から9月末までに患者110人を受け入れた。

 知事は感染者の増加について「早くピークアウトしてほしいが、その見通しは見えていない」と説明。「今後、若者から重症化リスクの高い高齢者などに感染が広がり、病床の逼迫が徐々に進んでいくことが想定される。そのための準備だ」と述べた。

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