【おばあちゃんの知恵袋】キャンプの準備・野外活動・炊事で使えるライフハックを伝授!

昨今のキャンプブームで多種多様な便利道具が誕生しましたが、「便利」のためにたくさんの道具を片っ端から集め過ぎるのもちょっと違う気がしますよね。“ちょっとした不足”を楽しむのもキャンプの醍醐味。道具がなくても、ほんの少しの創意工夫でキャンプはさらに楽しくなるんです。今回は、キャンプで使える本当に便利な“お婆ちゃんの知恵袋”をご紹介したいと思います。

キャンプに役立つのは道具じゃなく“おばあちゃんの知恵袋”!? キャンプで使えるライフハックを紹介

昨今のキャンプブームによりたくさんの便利道具が誕生し、ハピキャンではこれまでもたくさんのお役立ちキャンプギアを紹介してきました。

しかし、「便利」のために、あまりにもたくさんの道具を片っ端から収集するのは、ちょっと違う気もしますよね。

ちょっとした不足を楽しむのもキャンプの醍醐味。今回は、筆者がキャンプでよく使う“おばあちゃんの知恵袋”的ライフハックを伝授します!

キャンプの事前準備編

まずはキャンプの事前準備から見ていきましょう!

おばあちゃんの知恵袋その① 絡まりやすいコード類はトイレットペーパーの芯で

電源サイトやポータブル電源を所有している人は、キャンプで電化製品を使いますよね。

いざ電化製品を電源に繋ごうとすると、コードが絡んでいてプチストレス。ということもあるでしょう。また、そもそも準備の際に綺麗に収納できずかさばってしまうということも。

そんなプチストレスは、トイレットペーパーの芯でサヨナラしましょう!

筆者撮影

コードを結んでまとめずにトイレットペーパーの芯の中に収納することで、コード類の準備が楽になり、その上、見た目もすっきりしました。

トイレットペーパーの芯をそのまま使うと「いかにも」な見た目になってしまうので、好きな紙やマスキングテープでデコレーションして使ってみるのがおすすめ。

筆者は残っていたTシャツヤーンを巻いてみました。

※電源コードを束ねたままで使用すると、その部分が発熱し発火の危険がありますので、使用する際は外して使用してください。

キャンプでの野外活動編

次は、いよいよキャンプでの野外活動編。意外とかさばる虫除けギアを使わなくて済む方法をご紹介します。

おばあちゃんの知恵袋その② 虫除けは現地調達! 野草×焚き火で虫除けしよう

キャンプやアウトドアでよもぎの葉を見つけ、焚き火台で燃やすことで虫除け効果を発揮します。

よもぎには『シネオール』という虫除けに効果のある物質が含まれており、市販品の虫よけ・殺虫・駆虫剤にも利用されています。虫の成長・増殖を抑える作用の他に、消毒・殺菌の効果もあるんですよ。

筆者撮影

ただし、よもぎは食べることもできる野草です。まだ青い葉のヨモギを燃やすのはもったいないので、できるだけ枯れたよもぎを利用するのがおすすめです。

キャンプに行ったらまずは近くを散策してよもぎを見つけてみるといいでしょう。枯れたものは虫除けに、枯れていないものはその場でよもぎ団子にして食べるのも楽しいかもしれませんね!

キャンプでの暑さ寒さ対策編

夏の暑さ対策と冬の寒さ対策は、キャンパーの永遠の課題と言っても良いかもしれません。

ここでは、暑さ・寒さ対策についてお話しします。

おばあちゃんの知恵袋その③ 保冷剤×送風機(扇風機)を使った簡易クーラーで夏キャンプ対策

夏キャンプの大敵は「寝苦しさ」ではないでしょうか?キャンパーの中には、真夏を避けてキャンプをするという方もいるほど。

確かに、シャワーを浴びても寝汗でベタつくのは、不快以外の何物でもないですよね。

そんな時には、保冷剤と送風機(扇風機)を使った簡易クーラーを稼働させてみましょう

必要な道具は、送風機または扇風機と、保冷剤として持参した、水を入れて凍らせたペットボトル3本だけです。

送風機(扇風機)の手前に水を入れて凍らせたペットボトルを置き、送風機(扇風機)のスイッチをオン。それだけで、テントの中を涼しくすることができます。

ペットボトルが結露してテントの中が濡れてしまうことがあるので、以前ご紹介したペットシーツかタオルを敷くのがおすすめですよ!

おばあちゃんの知恵袋その④ ホット専用ペットボトルで湯たんぽを作る

冬キャンプの良さはたくさんあるけれど、やはり寒さは大問題!特に、寝る時の足先の冷えは寝ることもままならなくなる程ですよね。

湯たんぽを用意しておくのはもちろん良いのですが、ひとつの用途だけでなく、他にもさまざまなシーンで活用できるペットボトルを活用するのがおすすめ!

必要な道具は、ホット用のペットボトルと使わなくなった長めの靴下(片方のみ使用)です。

お湯を沸かして少し冷やし、85度以下になったらペットボトルに注いでください。蓋をしっかりと閉じ、靴下の中に入れて縛ります(靴下がない場合はタオルを巻いて輪ゴムで固定してください)。

この簡易湯たんぽを足元に入れて眠れば、暖かく眠れます。

※通常のペットボトルの場合、耐熱温度が約55度までなので、必ずホット用ペットボトルを活用してくださいね。

◆春と秋キャンプの楽しみ方

以前、▼こちらの記事でご紹介しているように、過ごしやすい春と秋のキャンプでも、朝晩は冷えるので対策が必要です。

ぜひこちらの記事を参考にしてくださいね。

キャンプでの炊事編

キャンプの醍醐味はキャンプ飯!

ここからはキャンプでの炊事編をお届けします。

おばあちゃんの知恵袋その⑤ 生ごみの匂い対策にはお酢スプレーが有効

最近のキャンプ場では、有料でゴミを引き取ってもらえるところも増えてきましたが、持ち帰りのところも多々ありますよね。

帰りの車の中に生ごみの臭いが充満してしまって困った経験がある方も多いかもしれません。そんな時に便利なのが、匂い対策用スプレーです。

必要な道具は、お酢・水・スプレーボトルです。

スプレーボトルにお酢と水を1:2の割合で入れ、ゴミ袋の中に吹きかけるだけで消臭できます。

スプレーボトルがない場合は、新聞紙かキッチンペーパーを酢水で濡らしてジップロック等に入れてキャンプに持って行き、生ごみを包みましょう。

生ごみは、必ず水切りを行ってくださいね!

もちろん、自宅で使っても有効ですので、酢水入りスプレーボトルは1本常に作っておくと便利ですよ。

おばあちゃんの知恵袋その⑥ ペットボトルキャップが計量スプーン代わりに

キャンプに行くと、料理にチャレンジする男性陣が多いのは気のせいでしょうか?(笑)

普段料理をしない男性陣が「大さじ1」の量がわからずにアタフタしている姿も微笑ましいものですが、そんな料理初心者な方々に朗報です。

ペットボトルキャップが、大さじ約1/2杯分を計ってくれるので、大さじ1を測りたいなら、ペットボトルキャップ2杯分を入れればOK。

慣れてくれば目分量で計れる調味料の量。わざわざ計量スプーンを買うのももったいないので、ぜひペットボトルキャップを活用してみてください。

ちなみに、大さじ1が15ml、小さじが5mlです。

おばあちゃんの知恵袋その⑦ 味噌汁は自宅で八割完成させていこう

筆者撮影|キャンプでの朝ごはんの様子

キャンプの初日は、昼間からお酒を呑んだり豪快にお肉を焼いて食べたりしがちですよね。そんなキャンプで迎える翌朝は、お味噌汁が五臓六腑に染みわたるもの。

朝からそんなに時間をかけられないのでインスタント味噌汁を買って行く人も多いと思うのですが、事前に味噌玉の準備をしておくだけで、キャンプでもご家庭の味噌汁が簡単に飲めちゃうんです。

作り方は、▼こちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!

味噌玉は冷凍しておくこともできるので、自宅で作り置きして冷凍庫で保存していれば一ヶ月ぐらい日持ちします。自宅用に普段から作っておくのがおすすめですよ!

おばあちゃんの知恵袋その⑧ 米油で古米を新米の味に変身

これは筆者が母から受け継いだ小技です!

新米の出始める季節なのにまだ前年のお米が残っていると、新米は食べたいし、でも古米も食べなくちゃだしと葛藤した経験のある方もいらっしゃると思います。ですが、古米が新米のような味になるとしたら。。。最高じゃないですか?

方法はとても簡単。研いだお米に必要な水を入れ、炊飯前に米油を垂らすだけ!

お米3合に小さじ1杯程の米油で、古米が新米のようなツヤツヤで甘みのあるお米に変わるんです。

米油を入れることで、お釜にお米がくっついて洗いにくいという不便も解消できますし、お米同士がくっつくのも回避できます。

他にも、以前ハピキャンでご紹介した「ご飯を美味しく炊く裏技」もありますのでチェックしてみてくださいね!▼

おばあちゃんの知恵袋をフル活用してキャンプをさらに充実させよう!

筆者撮影

祖母や曾祖母の時代は、今のような便利な電化製品もツールもなかったはず。そんな中で、少しでも楽に・快適に生活できるようにと創意工夫をしてきたのだと思います。

キャンプやアウトドアも、便利な日常から離れて、『ちょっとの不便』を楽しむ時間。おばあちゃんの知恵袋が存分に発揮できるフィールドだと思います。

今回ご紹介した“おばあちゃんの知恵袋”を参考に、キャンプをさらに充実させてください♪

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