新大工地区に歩道橋 コロナ対策費なども可決 長崎市議会

 長崎市議会は27日、臨時会を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止費用を計上した本年度一般会計補正予算案や、市街地再開発事業が進む新大工地区に歩道橋(市道)を整備する工事の請負契約締結など9議案を可決した。
 再開発事業は、国道を挟んで新大工町側と伊勢町側にそれぞれビルを整備し、伊勢町側は2020年12月に供用を開始した。双方の施設を歩道橋で結ぶ計画で、ビル内のエレベーターとも連係しているという。
 市によると、歩道橋の工事予算額は2億4千万円。国の補助金を活用し市街地再開発組合も負担するため、市の負担分は9千万円。工期は今年11月末までだが、再開発事業の開業に合わせ10月末の供用開始を目指している。
 本会議では、現地には横断歩道が整備されたため歩道橋は不要として、「商店街の振興のために税金を使うべきだ」と反対意見が上がった。採決の結果、賛成多数で議案は可決された。
 補正予算案は総額約45億7700万円。学校での感染対策費や、「ポストコロナ」を見据えた新商品や新サービス開発を支援する事業費などを盛り込んだ。


© 株式会社長崎新聞社