全国の「学生映画」上映 県立大シーボルト校生が初企画 30日、ユーチューブで配信

映画祭をPRするGYO制作委員会の(左から)道田さん、栗林さん、水谷さん=県立大シーボルト校

 長崎県立大シーボルト校(西彼長与町)の映画研究会SeaCaTの4年生らでつくる「GYO制作委員会」は30日、全国の学生が制作した映画を上映する「うみねこ映画祭」をオンラインで開く。当初、県美術館で予定していたが、新型コロナウイルス感染予防のため同校からのライブ配信に切り替えた。
 学生映画は見てもらう機会が少なく、コロナ禍で活動も制限されているため、より多くの人に触れてもらおうと初めて企画した。昨年9月20日までに全国から30作品の応募があり、選考で残った5作品を上映する。
 いずれも短編で「飛べなかった燕(つばめ)」(日本大)「浮かぶかたつむり」(京都芸術大)など。SeaCaTの作品は「明け方に薫る僕、黄昏(たそがれ)に咲いた君。」。20代半ばの親友同士が帰郷を機に、過去のわだかまりを解いていく友情の物語。半年をかけて制作し2019年春、学内で上映会を開いたが多くの目には触れなかったという。
 GYO制作委員会の中心メンバーで「明け方に…」の制作に関わった情報システム学科4年、栗林友美さん、道田栞莉(しおり)さん、水谷心咲(みさき)さんの3人は「1本の映画を作り上げるためには表に現れない努力もある。若者の力や学生も頑張っていることを知ってもらえれば」とPRしている。
 30日正午から、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信。監督対談、授賞式などもある。


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