転覆したミニボートから人命救助 3人に表彰 福岡・三池海上保安部

人命救助で感謝状を受けた島原市内の漁業者ら=島原市、島原漁協

 三池海上保安部(福岡県大牟田市)は21日、長崎県島原市沖でミニボートが転覆した海難事故で人命救助に貢献したとして、ボランティア団体、県水難救済会島原中部地区救難所に所属する漁業者ら3人を表彰した。
 表彰されたのは同市津町の漁業、吉田訓啓さん(57)、同市浦田1丁目の島原漁協職員、元田起令さん(58)、同市湊町の自営業、長池泰昌さん(48)。吉田さんと元田さんは同救難所の一員。
 事故は昨年12月19日夕、同市の島原新港南防波堤灯台の南東約1.5キロの海上で発生。同市などの20代男性3人が乗ったミニボートが、悪天候のため浸水し転覆。同保安部から出動要請を受けた元田さんらは、吉田さんの漁船「福寿丸」で現場に駆け付け、転覆したミニボートにしがみついていた3人を救助した。
 同市霊南2丁目の同漁協であった表彰式で、同保安部の玉野晃部長が感謝状を授与。吉田さんは「3人がけがもなく無事でよかった。今後も救助に協力したい」と話した。


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