2022年開催のGTワールドチャレンジ・アジア『ジャパンカップ』に強豪3チームが参加を表明

 1月28日、SROモータースポーツ・グループは、2022年から鈴鹿サーキット、富士スピードウェイ、スポーツランドSUGO、岡山国際サーキットと日本で4戦が開催されるファナテックGTワールドチャレンジ・アジア『ジャパンカップ』について、D’station Racing、ABSSA、CarGuy Racingの3チームがエントリーすると発表した。

 2022年のGTワールドチャレンジ・アジアは、開幕戦のマレーシアの後、鈴鹿、富士、SUGO、岡山と転戦し、最終戦はインドネシアのマンダリカで迎えることになるが、日本での4レースについては『ジャパンカップ』という冠がかけられ、シリーズの中のカップ戦として争われることになる。

 このジャパンカップについては、2021年の発表前から多くの日本チームの関心が伝えられていたが、1月28日、主催するSROは日本の3チームの参加を発表した。

 まず、澤圭太が率いるABSSAはマクラーレン720S GT3での参戦を表明した。さらに井上雅貴を擁するマクラーレン570S GT4もGT4カテゴリー向けに投入することになる。

「我々とてしも、ファナテックGTワールドチャレンジ・アジアのパドックに戻り、新しいジャパンカップに挑戦できることをとてもうれしく思います」と澤。

「SROと始まった我々のチームとしての旅路は2019年に始まりましたが、パンデミックのおかげでそれ以来、SROのレースには参加できていませんでした。こうして再び我々のホームであり、より大きなプログラムとなった状態でレースに参加できることは我々にとっても万感の思いです。現段階ではジャパンカップのみのエントリーとなりますが、近いうちにフル・チャンピオンシップへの参加に戻れると信じています」

 そして過去にGTワールドチャレンジ・アジアに挑戦し、2017年には横溝直輝とケイ・コッツォリーノのコンビでシリーズ初めての日本チームとしての優勝を飾ったCarGuy Racingがシリーズに参戦することになった。

「GT3とGT4の両方が走る日本のプロ-アマのプラットフォームに参加できることに大きな喜びを感じます。インターナショナル・シリーズが困難となった現在のコロナ禍においては特に」とチーム代表でドライバーの木村武史はコメントを残した。

「ジャパンカップは素晴らしいフォーマットであり、我々も全力でサポートしたいと思っています。成功は間違いないでしょう」

 そして、アストンマーティン・バンテージでWEC世界耐久選手権を戦い、日本ではスーパー耐久で2021年のST-Xチャンピオンを獲得したD’station Racingも星野敏と藤井誠暢のコンビで参戦することになった。星野は過去にGTワールドチャレンジ・アジアに挑戦し、プロ-アマの表彰台を獲得した経験もある。

 この日はさらにSROからの発表とは別に、BMW Team Studieが全面サポートするかたちで、PLUS SPORTSとともにBMW M4 GT3で参戦することも発表された。また、バースレーシングプロジェクト(BRP)もポルシェ718ケイマンGT4 RSクラブスポーツのGT4投入を計画している。これですでにマクラーレン、フェラーリ、アストンマーティン、BMWと最新のGT3カー、マクラーレン、ポルシェとGT4カーがそろうことになりそう。スーパーGTとは異なる魅力が少しずつ見えてきた。

これまでもGTワールドチャレンジ・アジアに挑戦してきたABSSAのマクラーレンと澤圭太
BMW Team StudieとPLUS SPORTSのタッグでGTワールドチャレンジ・アジアのジャパンカップに挑戦することになった荒聖治と山口智英
これまでもGTワールドチャレンジ・アジアへの挑戦の実績があるCarCuy Racing
新型ポルシェ718ケイマンGT4 RSクラブスポーツ

© 株式会社三栄