五冠へ王手か4連覇へ反撃か 大田原で王将戦第3局

王将戦七番勝負第3局で初手を指す挑戦者の藤井聡太四冠(左)。右は渡辺明王将=29日午前9時、大田原市黒羽向町のホテル花月(毎日新聞社提供)

 渡辺明(わたなべあきら)王将=名人・棋王と合わせ三冠=(37)に藤井聡太(ふじいそうた)四冠=竜王・王位・叡王・棋聖=(19)が挑む将棋の第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟主催、大田原市、下野新聞社後援)が29日、大田原市黒羽向町のホテル花月で2日間の日程で始まった。

 午前8時45分に藤井四冠、50分ごろに渡辺王将が対局室に入り、同9時、藤井四冠の先手で対局が幕を開けた。午後6時すぎ、渡辺王将が62手目を封じて1日目を終えた。

 八大タイトルのうちタイトル戦で四冠と三冠が対決するのは史上初。本県初対局となる藤井四冠は開幕2連勝しており、今局は藤井四冠が史上最年少五冠に王手をかけるのか、4連覇を目指す渡辺王将が巻き返すのかが注目されている。30日は午前9時に対局が再開される。

 市内での開催は17期連続。例年、初日は市内の小中学生の初手見学会などが開かれるが、新型コロナウイルス感染急拡大のため、30日の大盤解説会も含めて急きょ中止となった。

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