〈北京五輪へ意気込み スノーボード女子ハーフパイプ日本代表冨田せな・るき姉妹オンライン会見詳細〉 姉・せな選手 悔いなくやりきる 2度目へ完成度手応え

 北京冬季オリンピック・スノーボード女子ハーフパイプの日本代表、妙高市出身の冨田せな(22、チームアルビレックス新潟)、るき(20、チームJWSC)姉妹がこのほど、全日本スキー連盟のオンライン会見に他の選手と共に応じた。幼い頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきた姉妹そろっての出場を実現し、大舞台での意気込みや互いへの思いなどを語った。同種目は2月9日に予選、翌10日に決勝が行われる。(姉妹を2回に分けて紹介します。1回目は姉・せな選手)

 ―前回平昌大会に続き2度目のオリンピック代表に決まって、本番が近づいてきましたが、今の気持ちは。

オンライン会見に応じる冨田せな選手(遠征先のアメリカから、日本時間25日昼)

 (代表に)決まったので、やれることをやって悔いなく終われたらいいなと思っています。

 ―冬季Xゲーム(1月22日)で優勝し、ワールドカップでも安定して上位争いをしています。自信や手応えは。

 Xゲームで優勝できたのが私にとって自信につながっています。その前のワールドカップで思うように点数が伸びずどうしようかなと悩んだ時もありましたが、結果を残して自信につながっています。高さ、スタイルを出せたらと思っています。

 ―勝敗の鍵を握る技は。

 海外の選手に比べたらまだ足りないと思いますが、フロントサイドの1080(横3回転)を練習して、少しずつ完成度が上がってきているので、オリンピックでしっかりと出せたらと思っています。

 ―フロントサイド1080の完成度は。

 大会が始まる前まで、けがとかが続いていて不安もありました。大会の公開練習で出すようになって、コーチからもアドバイスをもらい、完成度が上がっている感じです。高さも全体的に出てきたかなと思っています。

 ―妹のるきさんも代表に選ばれました。

 ずっと二人でW杯などを回ってきて、オリンピックのチャンスがあったので、一緒に出られたらいいねと話していました。それがかなったので、すごくうれしいです。

 ―るきさんはメダルを争うライバルになりますが、どう見ていますか。

 妹はバックサイドの900(進行方向とは逆向きに踏み切り横2回転半)の完成度が高く、大会でもいい滑りを見てきています。お互い、負けず嫌いなので、大会に出たら負けたくないという気持ちが妹から伝わってきますし、私も負けたくないという気持ちがあります。お互い、しっかりと練習してきたことを出し切って終われたらいいなと思っています。

 ―あらためてオリンピックの意気込みは。

前回、平昌五輪で8位入賞した冨田せな選手(2018年2月、本人提供)

 今まで練習してきたことをしっかりとやりきって、悔いなく終われたらいいです。

 ―地元の妙高市の方々、指導した方々への思いは。

 感謝の気持ちを持ちながら、今まで練習してきたことをやりきれたらと思っています。

前回の五輪前に、妙高小・妙高中時代からの友人に激励され笑顔の冨田選手(前列中央、2018年2月)

 【冨田せな】3歳から父親の影響でスノーボードを始め、妙高小1年でハーフパイプの大会に出場。妙高中1年でJSBA(日本スノーボード協会)公認のプロ資格を取得。2017~18シーズンから本格的にW杯を転戦。2018年の平昌五輪で8位入賞。今季は12月のW杯開幕戦で自己最高タイの2位に入り、1月の冬季Xゲームで初優勝した。妙高中―開志国際高―全日本ウィンタースポーツ専門学校(妙高市)出身。

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