肺移植手術を無断で放送 TBSテレビなど訴えた裁判 和解成立

男の子の肺の移植手術の様子を無断で放送され、精神的苦痛を受けたとして両親がTBSテレビなどに損害賠償を求めていた裁判で和解が成立しました。

この裁判は、岡山大学病院で行われた脳死した男の子の肺の移植手術で、TBSテレビが無断で取材しモザイク加工なしの肺の映像を放送したことで両親が甚大な精神的苦痛を受けたとして、TBSテレビなどにおよそ1800万円の損害賠償を求めていたものです。

広島地裁は去年7月「不法行為・債務不履行が成立する余地はない」として原告らの訴えを棄却しましたが、両親が控訴していました。

原告側の弁護士によりますと去年12月、広島高裁が双方に和解案を提示。31日和解が成立したということです。

男の子の母親は「何も申し上げることはございません」とコメントしています。

© 広島ホームテレビ