8度のWRCチャンピオン、セバスチャン・オジエがリシャール・ミルからWEC世界耐久選手権に参戦へ

 1月31日、WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦するリシャール・ミル・レーシングチームは、8度のWRC世界ラリー選手権チャンピオンであるセバスチャン・オジエがシャルル・ミレッシ、女性ドライバーのリロウ・ワドゥとともにWECに参戦すると発表した。

 2021年にTOYOTA GAZOO Racing WRTから自身8回目のチャンピオンを獲得するなど、現役WRCドライバーのなかでも屈指の成績を残してきたオジエは、2021年に同じくTOYOTA GAZOO RacingからWECのルーキーテストに参加。「将来耐久レースで戦ってみたい」という夢を語っていたが、早くもその夢が実現することになった。

 2020年に発足したリシャール・ミル・レーシングチームは、これまで女性ドライバーを中心にWECのLMP2クラスを戦ってきたが、2022年からは異なるバックグラウンドをもつ3人のフランス人ドライバーが組むことになった。ひとりはオジエで、もうひとりはアルピーヌ・エルフ・ヨーロッパカップで女子として初めて優勝を飾ったリロウ・ワドゥ、そして日本でキャリアを積み、2021年にWRTからWECに挑戦、3勝を飾ったミレッシという3人だ。

「これまではラリーにキャリアのすべてを注いできたが、耐久レースは良い挑戦になると長年考えてきたんだ。LMP2は素晴らしいカテゴリーで、耐久レースの最高レベルに到達し、この分野で向上するための最高の方法だ」とオジエ。

「僕はたしかに耐久レースではビギナーだ。でも何ができるかを評価し、自分がどれだけトップレベルに近づけるか楽しんでいきたいと思っているよ。誰もが興奮しているし、シャルル、リロウと僕は異なる世界から来た3人だ。我々のさまざまな経験を、数年前から僕のそばにいたリシャール・ミルと組み合わせるのは興味深いものだろう」

「この冒険は魅力的だが、たくさん学ぶべきこと、得るべき経験がたくさんあることは分かっている。僕はラリーでは適応力があったから、それがサーキットでも当てはまることを願っているよ!」

リシャール・ミル・レーシングのオレカ07
WECルーキーテストに参加したセバスチャン・オジエ

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