【新型コロナ】横浜市、エッセンシャルワーカーに抗原検査キット配布

横浜市の山中竹春市長(資料写真)

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市の山中竹春市長は31日、保育所の職員などエッセンシャルワーカーを対象に、抗原検査キットの配布を始めたと発表した。検査キットを活用することで、濃厚接触者となった場合の自宅待機期間を短縮し社会機能を維持する。

 今回配布対象となるのは保育所や医療機関、消防署関係のエッセンシャルワーカー。中でも保育所の感染状況は深刻で、すでに園児601人と職員321人が感染し、のべ420園が休園している。市内には共働き世帯が多く、一刻も早い再開が課題となっている。

 配布するキットを使い、待機4、5日目に検査を行うことで自宅待機期間を短縮して5日目から出勤できるようにするのが狙い。市内保育所など計約1400カ所のうち休園になっている施設を対象に1月28日から配布を開始、31日からは医療機関や各消防署にも配布を始めた。現在確保しているキットは約7万人分で、追加のキットを確保次第、需要を見ながら対象を拡充する。

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