カージナルスがブルックスとマイナー契約 直近2年は韓国でプレー

日本時間2月1日、カージナルスは右腕アーロン・ブルックスとマイナー契約を結んだことを発表した。現在31歳のブルックスはメジャー通算9勝の実績を誇るが、メジャーでプレーしたのは2019年が最後。直近の2シーズンは韓国プロ野球の起亜タイガースでプレーしていた。今回のマイナー契約にはスプリング・トレーニングへの招待が含まれており、ブルックスは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、3年ぶりのメジャー復帰を目指すことになる。

ブルックスは起亜へ移籍した2020年に23先発で151回1/3を投げ、11勝4敗、防御率2.50、130奪三振の好成績をマーク。しかし、2年目の昨季は13先発にとどまり、78イニングで3勝5敗、防御率3.35、55奪三振に終わった。史上最多となる5人のゴールドグラブ賞受賞者を輩出するなど、非常にハイレベルな守備力を誇るカージナルスは、その守備力を生かすために「四球を出さない投手」を補強ターゲットとしており、韓国での2年間で与四球率1.57を記録したブルックスの制球力に目をつけたものとみられる。

2011年ドラフト9巡目指名でロイヤルズに入団したブルックスは、2014年にメジャーデビューし、翌2015年7月にベン・ゾブリストとのトレードでアスレチックスへ移籍。メジャー初勝利を含む3勝をマークしたが、2016年2月にクリス・コグランとのトレードでカブス、2017年8月にはウエーバーでブリュワーズへ放出され、故障もあって2018年9月に金銭トレードでアスレチックスに復帰するまでメジャーでの登板はなかった。

2019年はシーズン途中でオリオールズへ放出されたが、2球団合計で自己最多となる29試合(うち18先発)に登板して110イニングを投げ、6勝8敗、防御率5.65、82奪三振を記録。通算与四球率はマイナーで1.61、メジャーでも2.79と上々の数字を残しており、カージナルスの鉄壁のディフェンスの助けを借りて大化けする可能性もありそうだ。

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