栃木県の奥日光の庵(いおり)滝で氷の神殿を思わせる幻想的な氷瀑が人気を集めている。
滝は前白根山の裾野にあり、落差約20メートル。小田代原から弓張(ゆみはり)峠を経由し、1時間ほど歩けばたどり着ける。日光自然博物館によると、岩肌から左右に流れ落ちる清水は不純物が少なく、時間をかけて凍結するため、つららは空の色が乱反射して美しいアイスブルーに映るという。
穏やかな冬晴れに恵まれた1日は、トレッキング愛好家らが訪れ、氷瀑を写真に収める様子が見られた。
埼玉県春日部市新宿神田、無職石榑一郎(いしぐれいちろう)さん(63)は「こんなに素晴らしい自然美が見られ、今日は来たかいがありました」と目を細めていた。