「2級土木施工管理技術検定」学科試験 諫早農高35人 全員合格

学科試験合格を喜ぶ生徒たち=諫早農業高

 長崎県諫早市立石町の県立諫早農業高(坂口浩校長、792人)農業土木科3年の35人全員が、建設関係の主任技術者などに必要な国家資格「2級土木施工管理技術検定」の学科試験に合格した。同校での受検者全員合格は3年連続。
 同検定では土木の一般知識や法規などが問われる。合格ラインは正解率60%以上。学科試験に合格し、一定の実務経験を積むと、実地試験の受検資格を得られる。同校によると、昨年10月24日にあった学科試験には全国で1万1024人が挑み、合格率は70.9%だった。
 同校では、公務員試験などと重なった生徒を除き受検。生徒たちは互いに教え合い、タブレット端末の解説動画で理解度を高めるなどして勉強に取り組んだという。市内の会社に就職する松﨑翔さん(18)は「覚えることが多く難しかったが、次の挑戦に対する大きな自信につながった」と笑顔で話した。
 担任の西村健幸教諭(40)は「進路決定と同時進行でやり遂げたことは素晴らしい。クラスの雰囲気が良く、一丸となって頑張れたのも良かったのでは」と喜んだ。


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