山本直樹「ビリーバーズ」映画化決定 城定秀夫が監督 カルトの世界に切り込み、人間の欲望をあぶり出す

山本直樹の漫画「ビリーバーズ」の実写映画化が決定した。夏の公開を予定している。本作の映画化を熱望した、「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫が監督を務める。キャストは後日発表される。

「ビリーバーズ」は、独創的な感性と世界観でカルトの世界に切り込み、人間の欲望をあぶり出した作品。宗教的な団体に所属している2人の男と1人の女は、とある孤島で生活している。3人は、「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送り、「安住の地」へと旅立つ日に思いをはせていた。メールで送られてくる不可解な指令を実行し、時折届けられるわずかな食料でギリギリの生活を送る3人。それらすべてが、性欲や過度な食欲、物欲といった俗世の汚れを浄化する修行だった。だが、飢えとの戦い、突如現れた外界からの侵入者によって、徐々に互いの本能と欲望が暴き出されていく。

原作者の山本直樹は、「僕の原作を城定監督がどう料理してくださったのか、楽しみです。20年以上前に描いたマンガですが、カルトの問題も21世紀にはネット上の陰謀論などに形を変えて、今も古びてない話だと思います。早く観たいです」と期待を寄せ、城定監督は「山本直樹漫画は自分のエロス表現の根源であり、「ビリーバーズ」の映画化は長年の夢でありました。普段は受け仕事一辺倒の自分が自ら企画を提案し、一気に脚本を書きあげたのが四年前。あらゆる艱難辛苦を乗り越え、奇跡的なキャストを得て、この度ようやく実現させることができました。渾身の一作です!」とコメントを寄せている。

【作品情報】
ビリーバーズ
2022年夏 テアトル新宿ほか全国ロードショー
配給:クロックワークス、SPOTTED PRODUCTIONS
©山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会

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