「平和への誓い」応募要件を一部修正 代表者の募集、来月末まで 長崎市

 長崎市は1日、今年8月9日の長崎原爆の日の平和祈念式典で「平和への誓い」を述べる代表者の募集を始めた。選定審査会の意見を踏まえ、応募要件のうち活動実績は「取り組んでいる」から「取り組んだ経験がある」とするなど、表現を一部修正。被爆者が高齢化する中、より応募しやすいよう工夫した。募集期間は3月末まで。
 昨年、代表者を務めた被爆者の岡信子さん(故人)は被爆者団体に所属しておらず、平和活動の経験は比較的浅かった。昨年12月の審査会では、委員から活動実績などの応募要件は、柔軟に対応するよう求める声が上がっていた。
 また、幼少期に被爆した人が大半を占める中、「被爆後の人生」も語ることを提案する意見もあった。これを受け、要件にあった「自らの『被爆体験』を語ることができる」との文言を削除。被爆体験だけでなく、その後の生き方なども幅広く語れるようにした。
 長崎で被爆した人(被爆者健康手帳の有無は問わない)が対象。「自らの被爆体験」と「平和への思い」を各400字程度の文章にしたものなどを、持参もしくは郵送で市役所に提出する。審査を経て5月下旬にも代表者を選定する予定。
 問い合わせは、市原爆被爆対策部調査課(電095.829.1147)。


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