サムスン前CEO「韓国の政権は例外なく企業を殴り...口だけ騒ぐ」「日本との縁が大きな助け...多くを勉強した」

サムスン電子の前CEO(兼副会長)である尹鍾龍(ユン・ジョンヨン)氏が、文政権の経済政策を批判しつつ、日本から多くを学んだと述べている。

参考記事:サムスン元副社長が米でサムスンを特許侵害で提訴… 「売国奴だ」「国政はく奪を」ネット民

朝鮮日報は1日、ユン前CEOの長文インタビュー記事を掲載した。ユン前CEOは米フォーチュン誌アジア版が過去に「アジアで影響力のある企業人1位」として紹介したことがある人物だ。発表した。

ユン前CEOは過去5年間の文在寅政権の経済政策について「文政権の代表政策である所得主導の成長は、経済発展の原因となる投資ではなく、結果物(所得)だけ増やして強制雇用を作ろうとした」とし、「乳牛に例えれば、良い牛乳が生産されるように努力せずに、牛乳を配ることだけに忙しかった」と指摘した。

一方で過去の政権についても言及し、「5年単位に変わる政権は、例外なく初期に企業を殴打し、2~3年が過ぎれば企業を理解するふりをして終わる」とし、「こういうパターンに終止符を打ってほしい」「政治指導者たちは、企業が国家と社会発展の基本となる経済主体であるという事実を切実に認識し、企業人の意見を聞いてほしい」と注文した。

新たに選出される大統領について、「政治指導者は私欲を捨てて、国家と国民のために公正な政策を執行し、優秀な最高の人材を重用して能力があり健康な政府を作ってほしい」と述べている。

ユン前CEOはまた、「企業人が一時間で終えることを政治家たちは何日も口でだけ騒いでいる。だから、政治家と政府は常に社会の変化に劣る」と切り捨て、「上級政治家たちの言行を見ると、企業経営をあまり簡単に考えないかという思いもある」と吐露している。

日本についてユン前CEOは「サムスン入社後に結んだ日本との緊密な縁が大きな助けとなった」とし、「1970年代初頭までに一度行くたびに4ヶ月ずつ3回にわたって三洋電機、三菱電機などに行って研修した」ことや、「1977年から3年は初代東京支店長で、1995~96年は日本本社社長として勤務した」ことなどを挙げ、「日本を幅広く勉強し、経営に対する多くの考えを勉強した」と回想している。

日韓関係の行く末についてユン前CEOは「ドイツとフランスは二度世界大戦で戦って数百万人が命を落としたが、和解してEU単一統合市場を作った」とし、「日本との関係で、私たちが過去にだけしがみつけば恨の解消だけで終わる。文化と価値、体制が似ている日本は、私たちと十分に親しくなれる国だ」と述べている。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「政治家たちが経済と経営の苦痛を少しでも理解していたら、過去5年間、文政権のように混乱しなかったでしょう・・・」

「おっしゃるとおりです…」

「李在明は経済を知らず、便法を学んで数人だけの利益を見ようとしている…」

「朴槿恵大統領の時が良かった。家を買いたければ誰もが貸してもらえた…」

「国府が一部改装に偏っている。企業もサムスンだけに偏重している。今後、国や国民が発展して幸せに暮らすためには富の分配や福祉に力を入れないと…」

「企業人は政治家を簡単に見てるんじゃないか?だからワイロを渡したり、馬を数匹あげたりして李在容(サムスン元総帥)が監獄に行った」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

参考記事:野口悠紀雄氏、韓国メディアに「日本はサムスンに絶対に追いつけない」「韓国は日本より生産性や付加価値高い」

参考記事:韓国紙「文政権は民主化後30年で最も後進的」「法治ではない人治政権…中世国家への退行」

参考記事:バイデン大統領が文大統領退任直後の5月に訪韓報道 「会いたくなかった?」「刑務所にいる頃か」韓国ネット民

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