〈新型コロナ〉糸魚川けんか祭り3年連続で中止 神事のみ実施 糸魚川市

 糸魚川市は2日、地域を代表する春の催し「天津神社春大祭 糸魚川けんか祭り」(4月10、11日)が中止になったと公表した。一昨年、昨年に続き3年連続の中止。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、神輿(みこし)、舞楽、露店を中止し、神事のみ執り行う。

 1日に開かれた同祭の役員会で正式決定した。吉倉正紀宮司は「皆さんがそろうことすらできない状況でやむを得ない。終息を待つしかない」。舞楽の継承に向けて「状況が落ち着き、せめて練習会などできるようになれば」と願った。

 市商工観光課の大嶋利幸課長は「糸魚川の春の風物詩であり、大変残念。終息の後にはけんか祭りを含め、多くの人に糸魚川を訪れ、楽しんでいただきたい」と話した。

3年連続の中止が決定した「糸魚川けんか祭り」(2019年4月10日の様子)

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