クレイトスとカイメタが高度なアンテナ技術をソフトウエア定義地上システムに統合したソリューションを共同で開発へ

米ワシントン州レドモンド & サンディエゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- モバイルをグローバル化する通信企業のカイメタ(www.kymetacorp.com)と、国家安全保障・宇宙ソリューション提供大手のクレイトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズ(Nasdaq:KTOS)は本日、戦略的提携を発表しました。最新の仮想地上システムが次世代モバイル衛星アンテナの能力を一層活用できるようにする製品およびソリューションを共同開発します。

この提携の大きな目標の1つに、電子制御式アンテナや汎用アンテナをサポート、活用、管理、制御する地上システムの能力を向上させ、ソフトウエア定義衛星やマルチビーム衛星の機能のサポートを改善することがあります。この取り組みではまず、LEO、MEO、GEOの衛星に同じアンテナで接続することが望ましい複数軌道での使用例への対応など、さまざまな動的衛星接続アプリケーションに対応可能なソフトウエア定義リモート端末の共同開発に重点を置きます。

宇宙産業は、小型衛星、低軌道(LEO)コンステレーションの普及、ソフトウエア定義ペイロード、複数軌道サービスなどの技術革新によって後押しされ、ルネッサンスのただ中にあります。地上では、ground-as-a-serviceプロバイダー、mobile communications-on-the-move、仮想地上システムの成長などが示しているように、衛星ネットワークでも相応の進歩が見られます。宇宙と地上の接続の両端での進歩のため、衛星システムもオンザフライでより動的に振る舞い、変化するニーズ、条件、サービスレベル、そして事業やミッションの要件に適応する必要があります。

クレイトスの宇宙製品管理担当バイスプレジデントのグレッグ・クイグルは、次のように述べています。「宇宙層が、高度に動的な複数軌道ネットワークやソフトウエア定義ペイロードを含むまでに進化している中、現代のモデムとアンテナのインターフェースは、アナログで静的な1対1の関係を想定しています。リモート端末は、電子制御式アンテナ(ESA)や汎用顧客宅内機器(uCPE)の独自能力を活用して、ネットワーク・エッジでマルチビーム、マルチバンド、マルチユースに動的に対応できるように、デジタル変革が必要です。」

カイメタのESAと、クレイトスのOpenSpace技術に基づいたソフトウエア定義uCPEを組み合わせたデジタル変革リモート端末は、すべてを統合した端末パッケージとして提供します。OpenSpaceプラットフォームは、商業展開される最初で唯一のソフトウエア定義のオーケストレーテッド地上システムであり、衛星事業者と通信事業者が自社の衛星ネットワークのデジタル変革を推進できるようにします。

カイメタの製品管理担当バイスプレジデントのライラック・ミュラーは、次のように述べています。「カイメタは、宇宙ネットワーク仮想化の革命でリードするクレイトスと提携し、Kymeta u8アンテナ技術を活用したデジタル地上端末を共同開発することに大きな期待を感じています。ソフトウエア定義プラットフォームのKymeta u8は、静止軌道と非静止軌道の地上および宇宙ベースの両ネットワークで、将来の能力の可能性を引き出すことができます。」

共同開発する製品は、宇宙層での変化に動的に適応しつつ、ネットワーク・エッジで複数機能に対応可能なソリューションを提供するために、デジタルIF相互運用性(DIFI)コンソーシアムの「IEEE-ISTO Std 4900-2021: デジタルIF相互運用性規格、v1.0」を含む業界標準に準拠します。両社は、宇宙産業が将来の機会を活用し、より大きなグローバル通信インフラとの統合を進めるには、共通規格が不可欠だと考えています。両社は、独立組織DIFIの創設メンバーです。DIFIは、宇宙と衛星システムの相互運用性の確保に向けて、規格の開発・推進に取り組むために設立された組織です。

カイメタについて

カイメタは、移動中の通信とモバイルのグローバル化に対する圧倒的な需要を満たすために、セルラーネットワークと組み合わせたブロードバンド衛星接続の可能性を引き出しています。カイメタ傘下のレプトン・グローバル・ソリューションズは、当社の衛星接続ソリューションをホストしており、顧客の任務要件を満たすかそれを上回るクラス最高の技術と顧客中心のカスタマイズ式サービスをベースとする独自の完全なターンキー・バンドル・ソリューションを市場に提供します。これらのソリューションは、この種類では初の当社の平面衛星アンテナやカイメタ・コネクト接続サービスと連携して、衛星ネットワークおよびハイブリッド衛星セルラーネットワーク上で世界中の顧客に革命的なモバイル接続を提供します。米国や各国の特許・認可に裏打ちされたカイメタの端末は、衛星の方角に向ける機械部品を必要としない軽量スリムで高スループットな通信システムに対するニーズに応えます。カイメタはあらゆる車両、船舶、固定プラットフォームの接続を容易にします。

カイメタはワシントン州レドモンドに本拠を置く非公開企業です。

詳細については、kymetacorp.comをご覧ください。

クレイトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズについて

クレイトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズ(Nasdaq:KTOS)は、米国の国家安全保障関連の顧客、同盟国、民間企業向けに、変革的で廉価な技術、プラットフォーム、システムを開発し、展開しています。クレイトスは、積極的な研究や合理化された開発プロセスなど、実績ある商業的アプローチやベンチャーキャピタルの支援を受けたアプローチを通じて、こうした業界向けの画期的技術が市場で迅速に導入される方法を変えています。クレイトスは、無人システム、衛星通信、サイバーセキュリティー/戦争、マイクロ波エレクトロニクス、ミサイル防衛、極超音速システム、トレーニング、戦闘システム、次世代ターボジェット・エンジンやターボファン・エンジン開発を専門としています。詳細情報については、www.KratosDefense.comをご覧ください。

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