沖縄コロナ3人死亡、新たに784人感染 3回目接種の予約低調(2月3日朝)

 沖縄県は2日、新型コロナウイルス患者3人の死亡と、10歳未満から90代までの784人の感染を新たに確認した。第6波の死亡者は計7人となった。県が5日以降、本島3カ所で開設する「広域ワクチン接種センター」について、2日時点の予約率が3~6%と低調で、県は3回目接種の対象者に利用を呼び掛けている。
【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
 亡くなった3人はいずれも基礎疾患のある90代で、1月25日に死亡が確認された。2人は入所施設で療養中、残りの1人は入院中だった。

 県の「広域ワクチン接種センター」は名護市の県北部合同庁舎と那覇市若狭の那覇クルーズターミナルが5日から、沖縄市胡屋の総合結婚式場NBCが6日から運用を開始し、モデルナ製ワクチンを使用する。2回目接種から半年が経過した65歳以上の高齢者らを対象に3回目接種を加速する狙いがあるが、2日時点の予約率は名護市4%、那覇市6%、沖縄市3%と低迷している。

 県によると、市町村発行の接種券がまだ届いていないことや、2回目までの接種と同じファイザー製を希望する人が多いことなどが、低迷の背景にあるとみられる。県は市町村に接種券の発送を促すとともに、異なるワクチンの交互接種でも安全性や有効性が確認されているとして、対象者に接種を周知する考え。

 一方、2日に県に報告された米軍関係の新規感染者は42人で、所属は全員が「不明(確認中)」となっている。

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