元ロッキーズのフランシスがカナダ野球殿堂入り メジャー通算72勝

日本時間2月3日、ロッキーズなどで活躍した先発左腕ジェフ・フランシスのカナダ野球殿堂入りが決定した。メジャー11年間で通算72勝を挙げたフランシスは、ロッキーズが球団史上唯一のリーグ優勝を成し遂げた2007年に自己最多の17勝をマーク。また、2015年のパンアメリカン競技大会ではカナダ代表の一員として金メダルを獲得した。これらの功績が評価され、殿堂入りが決定。日本時間6月19日、オンタリオ州セントメアリーズにあるカナダ野球殿堂博物館でセレモニーが行われる予定だ。

現在41歳のフランシスは、2002年ドラフト1巡目(全体9位)指名でロッキーズに入団。2004年にメジャーデビューを果たし、2005年からの3年間で合計44勝(14勝、13勝、17勝)と全盛期を迎えた。左肩の故障で2009年シーズンを全休し、ワールド・ベースボール・クラシックにも参加できなかったが、2010年に戦列復帰。ロイヤルズへ移籍した2011年はキャリア最後の規定投球回到達を果たしたが、6勝16敗、防御率4.82に終わった。2012年からロッキーズに復帰し、その後はレッズ、アスレチックス、ヤンキース、ブルージェイズでもプレーして2015年シーズン限りで引退。メジャー11年間で通算72勝82敗1セーブ、防御率4.97を記録した。

「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズでプレーしたフランシスだが、初めてプレーした球場がクアーズ・フィールドだったため、それほど気にすることはなかったという。「比較の基準を持っていなかったからね。(クアーズ・フィールドは)僕のホームであり、初めてプレーした場所だ。(比較の基準を持っていなかったことが)助けになったと思う」とフランシスは語る。

新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年度のセレモニーが延期されたため、フランシスはジョン・オルルド、ジャスティン・モーノー、デュエイン・ウォード、ブロードキャスターのジャック・ドゥーセとともに殿堂入りを果たすことに。高校時代にノースデルタ・ブルージェイズのチームメイトとしてプレーした両者にとって、今年6月に行われるセレモニーは特別なものとなるに違いない。当時、捕手としてフランシスとバッテリーを組んでいたモーノーは「彼は私が高校時代に見たなかで最高の投手だった」と話している。

© MLB Advanced Media, LP.