昨年の火災37件 前年と同数 過去2番目の少なさ 島原広域市町村圏組合管内

島原地域広域市町村圏組合管内の火災発生件数と救急出動件数の推移

 長崎県の島原地域広域市町村圏組合消防本部は管内(島原、南島原両市と雲仙市国見、瑞穂両町)の昨年の火災、救急の概要をまとめた。火災発生件数は37件で前年と同数。出火原因は不明・調査中の11件を除くと、たき火が9件(前年比3件減)と最多だった。
 全体の件数は、統計を取り始めた1972年以降、前年同様に過去2番目の少なさ。種別では建物が17件(同1件増)、車両2件(同1件減)、その他18件(同1件増)だった。地域別では南島原市が18件、島原市は13件、雲仙市の2町は計6件。南島原市のみ減少した。
 死者数は1人(同1人減)、負傷者は5人(同1人減)。出火原因は、枯れ草やごみを燃やすたき火以外では、ろうそくなどの灯火、こんろ・てんぷら鍋が各2件だった。
 救急出動件数は同43件増の4835件と、昨年に引き続き5千件を下回った。急病者に対する出動が2680件(同14件増)で最多だった。
 一部例外を除き、焼却炉を使用せずごみを燃やす「野焼き」は、廃棄物処理法で禁止されている。同本部は「煙害や悪臭の訴えが寄せられることもある。引き続き、ごみの野焼きをやめるよう周知を図りたい」としている。


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