4LDK&温泉付きのダイハツ・アトレーをはじめ“キャンパー仕様”カスタムに注目【東京オートサロン2022】

 2年ぶりの開催となった『東京オートサロン2022』では、チューニング系、ドレスアップ系、オフロード/アウトドアメイク系など、各チューナー&カスタムメーカーの“熱”がこもった自信作が揃っていた。カスタムのベースモデルは、トヨタGR86/スバルBRZをはじめとしたスポーツモデルと、トヨタ・ランドクルーザーやスズキ・ジムニーを代表とするSUVが大部分を占めていた。今回は、最新SUVカスタムのトレンドと注目モデルを紹介しよう。

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 いまや、SUVはクルマ選びの筆頭ともいえるジャンル。それだけに、カスタムの世界でも、国内&輸入車のSUVは一大勢力となっている。ベースモデルは、2021年に登場した新型車から、お馴染みの定番までが揃い、各ブースには唯一無二の魅力を持つ車両が展示されていた。

 SUVカスタムの最新トレンドは、“キャンパー仕様”のカスタムカーだ。本格的なキャンピングカーを所有するのは難しいけれど、レジャーアイテムで内外装を仕上げたキャンパー仕様には興味がある。そんなユーザーのニーズを狙ったキャンパー仕様のSUVカスタムカーが来場者から大きな注目を集めていた。

 なかでもルーフレールに装着する『ルーフテント』は、見た目だけではなく機能性も優れているため、今年のトレンドアイテムになるだろう。日常から休日の遊びシーンまで1台でこなしたい、と願うユーザーにとっては、最新のキャンパー仕様は見逃せないだろう。

東京オートサロン 2022
ダイハツ・アトレーデッキバン キャンパーVer.
ミツビシ・デリカD:5 TOUGH×TOUGH

 今回、最もカスタム率が高かったSUVは、2021年夏に発売されたトヨタ・ランドクルーザー300(ランクル300)だ。ランクル300のカスタムカーは、狙う方向性はアフターパーツメーカーごとに異なるが、リフトアップやガードパーツでタフさを強めたオフロード系から、エアロパーツで個性を加えたドレスアップ系まで、いずれも力の入った新作が発表されていた。

 現在、ランクル300の納車は48カ月以上先とアナウンスされているが、アフターパーツの開発は順調の様子。とくに、エアロパーツの提案は積極的で、今後、新車の納車が進めば、ランクル300のカスタマイズはもっと盛り上がるだろう。

ミツビシ・デリカD:5 TOUGH×TOUGH

エアロパーツはジャオスやロードハウスなどの最新パーツを装着。純正のイメージを損なうことなく、よりアクティブな雰囲気を高めている。ルーフテントは堅牢なハードタイプカバーを採用。ラックまわりを含めてデリカD:5カスタムの老舗として名高いフラッグス社の製品。

■エムズスピード LUV LINE トヨタ・ランドクルーザー300

 エムズスピードでは、オリジナルのエアロキット『LUV LINE』を装着したトヨタ新型ランドクルーザー300に注目が集まっていた。いち早くリリースされた『LUV LINE』のエアロパーツは、フロント、サイド、リヤを基本に、オーバーフェンダーやリヤゲートスポイラーまで用意する。

 バンパー下に装着するリップ系パーツとフロントグリルを巧みに用いることで、プレーンな印象が強い純正スタイリングをより精悍に引き締めている。

 リップ系パーツには、耐久性に富んだAES素材を用いていることも、タフなキャラを売りとするランドクルーザーにはお似合いだ。デザインのみならず、実生活でも安心して楽しめる選択だ。

■エムズスピード LUV LINE トヨタ・ランドクルーザー300 スタイリング

LUV LINE トヨタ・ランドクルーザー300
LUV LINE トヨタ・ランドクルーザー300

新型ランドクルーザーをより個性的にドレスアップした1台。東京オートサロン2022のSUV部門優秀賞を獲得している。フロントマスクは、シボ加工と艶消しブラックで精悍な印象。LEDのデイライトキットにも注目だ。

■TRUST GReddy スズキ・ジムニーシエラ ターボ

「NAエンジン搭載のスズキ・ジムニーシエラをパワフルに走らせたい」という想いを実現するために、吸排気系に本格チューニングを注入させたトラストのGReddyジムニーシエラターボ。

 エンジンをターボ化するとともに、EXマニホールドまでターボ対応させた本格エキゾーストシステムを装着し、街中走行シーンでも申し分のないパワフルな加速性能を発揮する。オンロード仕立てのダンパーキットやブリッツのスポーツシートをインストールするなど、ひと味違う“ジムニースタイル”に仕上げられている。

■TRUST GReddy スズキ・ジムニーシエラ ターボ スタイリング/エンジン

GReddy スズキ・ジムニーシエラ ターボ
GReddy スズキ・ジムニーシエラ ターボ

GReddyコンプリートパッケージは、オフロードだけでなく街中でもジムニーを楽しむために開発されている。タイヤは、ラギッドテレインのトーヨータイヤ・オープンカントリーR/Tの16インチをインストール。エンジンは1.5リッターのK15B型を搭載。2021年に発売されたGReddyボルトオンターボキットを装着することで、最大40ps超えのオントップを可能としている。ターボにこだわるトラストらしいアプローチだ。

■NATS日本自動車大学校 NATS スズキ・ジムニー kimun kamy

 毎回、東京オートサロンで多くのオリジナルカスタムカーを出展しているNATS日本自動車大学校。今回の目玉は、5ドアモデルにカスタマイズされたスズキ・ジムニーシエラだ。

 単にボディ後側を400mm伸ばしてリヤドアを追加しただけではなく、ボディを支えるラダーフレームもストレッチ。各部の補強や6インチのボディリフトアップ、GReddyのターボキットの追加など、見た目だけではなく機能面を考慮した本格的なカスタムが行われている

 ちなみに、モデルネームの“kimun kamy(キムンカムイ)”は、アイヌ語で山の神を意味する言葉。大自然のなかを元気良く走るジムニーの姿が目に浮かぶ。

■NATS スズキ・ジムニー kimun kamy スタイリング

NATS スズキ・ジムニー Kimun Kamy
NATS スズキ・ジムニー Kimun Kamy

ボディは5ドア化に合わせて400mm延長されている。パーツ類もアウターロールゲージやサイドターフテントやルーフテントを装着し、アウトドアテイストをアピールする。リヤは、17インチの大口径ホイールにトレンドのマッドテレインタイヤを選択。リフトアップキットを組み合わせることで、ボディ全体を6インチリフトアップしている。

東京オートサロン 2022
東京オートサロン 2022
東京オートサロン 2022
東京オートサロン 2022
東京オートサロン 2022
ダイハツ・アトレーデッキバン キャンパーVer.
ダイハツ・アトレーデッキバン キャンパーVer.
ダイハツ・アトレーデッキバン キャンパーVer.
ダイハツ・アトレーデッキバン キャンパーVer.
ニッサン・キャラバン MOUNTAIN BASE CONCEPT
ニッサン・キャラバン MOUNTAIN BASE CONCEPT
ミツビシ・デリカD:5 TOUGH×TOUGH

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