【新型コロナ】神奈川県貸与のパルスオキシメーター 感染拡大で未返却9千台に増加

県が貸与しているパルスオキシメーター

 新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に神奈川県が貸与している「パルスオキシメーター」について、県は3日の県議会厚生常任委員会で、未返却の台数は約9千台に上ると明らかにした。1月上旬では約7千台が未返却だったが、感染拡大を受けて未返却の台数も増加した。自民党の永田磨梨奈氏への答弁。

 パルスオキシメーターは指先で血中酸素飽和度を測定する医療機器で、県は約9万3600台を保有。自宅療養者に対し、1世帯に1台を貸与していたが、感染者の急増を受けて1月末からは50歳以上か5歳以下など、重症化リスクの高い人に優先して貸与している。

 県によると、貸与してから2週間が経過しても未返却なのは約9千台で、3週間経過では約4千台が返却されていない。県は一定期間が経過した人には督促し、悪質な場合は実費弁償を求めることを伝えている。

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