カル・クラッチロー、ヤマハのテストライダーを2023年まで継続「再び100%の力を尽くすよ」/MotoGP

 1月31日、MotoGPクラスに参戦しているヤマハは、カル・クラッチローとのテストライダー契約を2022年から2023年まで2年間延長すると発表した。

 クラッチローは、2011年にMotoGPデビューを果たして2013年までモンスター・ヤマハ・テック3でヤマハYZR-M1を駆った。そして、2014年はドゥカティ・チーム、2015年から2020年まではLCRホンダから参戦した。

ロードレース世界選手権参戦60周年を迎えたヤマハの特別記念カラーとなるYZR-M1

 そんななか、2021年からヤマハのテストライダーに就任し、ヤマハYZR-M1を再び駆ることになり、MotoGPマシンの開発を行っている。

 2021年は3月のカタールテストで初走行を行い、シーズン中にはプライベートテストに参加したり、ペトロナス・ヤマハSRTから2度、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPから2度の計4回、代役ライダーとして参戦。すべてのレースで完走してデータを収集するなどの仕事をやり遂げた。

ヤマハYZR-M1を駆るカル・クラッチロー(ペトロナス・ヤマハSRT)/2021MotoGP第10戦スティリアGP

 2021年シーズンの最終戦となるMotoGP第18戦バレンシアGPの際には、ヤマハ・モーター・レーシングのマネージング・ディレクターを務めるリン・ジャービスが、クラッチローをテストライダーとして継続させることを明かしていた。今回の発表で少なくても2023年末まで、開発ライダーを続けることに決定した。

カル・クラッチロー(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2021MotoGP第13戦アラゴンGP

 クラッチローは1月31日~2月2日にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催されたシェイクダウンテストに中須賀克行、野左根航汰とともに参加。2月5日からの公式テストにも参加する予定だ。

■カル・クラッチロー
「これからの2年間、再びオフィシャルのテストライダーとして、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPとともに活動できることを嬉しく思う。昨年からの良好な関係を継続することは、すべての関係者にとって意味のあることだと思う。再び100%の力を尽くすよ」

カル・クラッチロー(ヤマハ・テスト・チーム)/2022MotoGPセパンシェイクダウンテスト3日目
野左根航汰(ヤマハ・テスト・チーム)/2022MotoGPセパンシェイクダウンテスト1日目
中須賀克行(ヤマハ・テスト・チーム)/2022MotoGPセパンシェイクダウンテスト2日目

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