【新型コロナ】横浜港のクルーズ船集団感染2年 13人の犠牲者に黙とう

接岸中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」と検疫や感染者の搬送などに当たる車両=2020年2月、横浜市鶴見区の大黒ふ頭

 新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の横浜港停泊から2年を迎えた3日、犠牲者を追悼する集会がオンラインで開かれ、13人の犠牲者に黙とうをささげた。

 主催した元乗客のグループ「ダイヤモンド・プリンセス号集団感染事故の検証を求める全国連絡会」は「大型客船での集団感染は予期された中で起こった悲劇だ」として独自の検証結果も報告した。

 共同代表で元大学教授の千田忠さん(78)=札幌市=は、船舶と感染症の歴史や船舶内での感染症対応に特化した国際法を挙げ「両者は結びつきが強い」と説明。船内感染の発生直前、世界保健機関(WHO)が対応を巡る議論を進める中で航行が継続された経緯をまとめたほか、他のメンバーからは法制度の不備も指摘された。

© 株式会社神奈川新聞社