「鷲神社児童遊園」廃止へ 利用減、肝試しにも使われ… 小山市

廃止予定の鷲神社児童遊園

 【小山】市は3日までに、外城の「鷲(わし)神社児童遊園」を廃止する方針を固めた。利用者減などが理由。関連議案を17日開会の定例市議会に提出し、可決されれば4月1日付で廃止する。

 児童遊園は児童らの「遊び場」として設置され、人々の憩いの場が目的の都市公園とは目的が異なる。県こども政策課によると、現在、県内にある児童遊園は4カ所。いずれも昭和時代に造られ、このうち3カ所が市内にある。

 鷲神社児童遊園は約40年前、国史跡「鷲城跡」の参道沿いに造られた。広さ約2515平方メートルで、滑り台や砂場、ベンチなどがある。しかし付近に大規模な小山総合公園があることから、現在は遊ぶ子どもらは少なく、雑草も生え放題になっている。

 ホームレスの居場所や子どもたちの肝試しの場に利用されたという報告も市こども課に寄せられており、地元自治会が危険だとして市に廃止の要望を出していた。

 廃止が決まれば遊具などは撤去される。国史跡の一部であるため、管理は市教委文化振興課が担当する。同課は管理方法として「公園などに再利用する予定はなく、参道の森林と同化させる」としている。

廃止予定の鷲神社児童遊園

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