長谷川博己が泳げない男 綾瀬はるかは泳ぐことしかできないコーチに 「はい、泳げません」公開決定

ノンフィクション作家の髙橋秀実の著書「はい、泳げません」が映画化され、長谷川博己と綾瀬はるかが出演することが発表された。長谷川と綾瀬は映画初共演。6月に劇場公開される。

「はい、泳げません」は、泳げない男と泳ぐことしかできない女による、希望と再生の物語。主演の長谷川博己が演じるのは、水に顔をつけられないほどのカナヅチなのに、頭でっかちな言い訳ばかりするカタブツな哲学者・小鳥遊雄司(たかなしゆうじ)。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で明智光秀を演じて以来、初の主演作品となる。長谷川は、水を怖がりジタバタとあがくコミカルな姿から、過去の喪失と向き合い苦しみながらも必死に前を向こうとする精悍な横顔まで、幅広い表情を見せる。

綾瀬はるかが演じるのは、主人公に水泳教室への入会を強引に勧めたコーチ・薄原静香(うすはらしずか)。泳ぎを教えることに情熱をかける一方で泳ぎ以外は不器用な変わり者のコーチを演じる。NHK大河ドラマ「八重の桜」で夫婦役を演じた長谷川と綾瀬だが、映画では本作が初共演となる。

イラスト版ティザーポスターも公開された。ポスターデザインを手掛けたのは、及川賢治と竹内繭子によるイラストレーターユニット・100%ORANGE(ヒャクパーセントオレンジ)。書籍や広告などのイラストレーションを幅広く手がけ、新潮社の「Yonda?」に登場するパンダでも知られる。ティザーポスターは、本作の生命力あふれる魅力がチャーミングなデザインで表現されている。

長谷川博己、綾瀬はるか、監督と脚本を手掛けた渡辺謙作のコメントも公開された。公開されたコメントは以下の通り。

【コメント】

■長谷川博己

(撮影を終えた感想)
役柄としてもこの作品に向き合うことにしても身体と思考をフル回転させて臨まなければならないものでしたが、最終的にその疲れは心地のよいものでした。渡辺監督とは創作過程でぶつかることもありましたが、この作品を作るにあたって必要なことだったのかもしれません。
「映画を作る」という行為は、様々な試練や衝突、そして自問自答を繰り返しながら作っていくものなのだと改めて実感した現場であり、それがどこかこの映画のテーマともつながって見えました。

(綾瀬はるかさんとの共演について)
大河ドラマの八重の桜から7〜8年ぶりの共演でしたが、滞りなくお互い役柄として向き合えましたし、益々華やかさや大らかさが増して素晴らしい女優さんになられたな、と感じました。
今回の静香コーチの役は彼女の持ち前の天使的とも言える存在感がマッチしていてとても印象的で作品に深みが増しました。

(公開に向けたメッセージ)
この映画は水の中に潜む『記憶』と『再生』の物語だと思います。
生きることと泳ぐこと、似ているようで似ていないこの二つの行為を通して人生の辛さや楽しさ、全てをひっくるめて素晴らしいと実感できるような、得も言われぬ感動がある作品になると思います。
ぜひご期待ください。

■綾瀬はるか

(撮影を終えた感想)
私は、ほぼプールでの撮影だったのでどうなることかと思ってましたが、終わる頃にはすっかり水の中が、水泳が大好きになっていました。

(長谷川博己さんとの共演について)
長谷川さんのカタブツな小鳥遊先生がとても愛おしく、ずっとお芝居を見ていたくなりました。

(公開に向けたメッセージ)
できなかったことができるようになる。それで少し視界が広がったような、そんな出来事が皆様に訪れることを心から願ってます。そして、この映画をご覧頂いて、水泳でなくても、何かに挑戦してみようと思って頂けたら幸せです。

■渡辺謙作監督

数年前、爆笑と共感にひたりながら、この原作を映画にするのは俺しかいない、と思いました。なぜなら私も泳げないから。

主人公は小鳥遊雄司。泳げない哲学者。この字面だけでジャスト長谷川博己!小鳥遊はややこしい人間なのだが、長谷川さんもなかなかの…。それらもひっくるめて愛おしい!主人公が持つ誠実さは私にはありません。間違いなく長谷川さんの天分です。
小鳥遊に負けず劣らず風変わりなのがスイミングコーチの薄原静香。綾瀬はるかさんと初めて会ったとき、噂に違わぬ天然ぶりと端正なスタイルに、ここに静香コーチいるじゃん!

泳げない私にはよくわかる。泳げるようになりたい。その一歩を踏み出すのにどれだけの勇気がいるか。小鳥遊雄司に乾杯!

【作品情報】
はい、泳げません
2022年6月TOHOシネマズ 日比谷 ほかにて全国ロードショー
配給:東京テアトル、リトルモア
©2022「はい、泳げません」製作委員会

© 合同会社シングルライン