韓国防衛企業、新型「120mm自走迫撃砲」を量産開始...射程2.3倍・火力1.9倍 兵力減にも対応

韓国の防衛企業ハンファディフェンスは4日、2014年から開発してきた120mm自走迫撃砲と射撃指揮車両の最初の量産に成功したと明らかにした。

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「120mm自走迫撃砲事業」は、韓国陸軍機械化部隊の老朽化した装甲車搭載4.2インチ迫撃砲を代替するためのものであり、自動化された射撃統制体系を備え、火力支援能力を向上させた120mm自走迫撃砲を確保する事業だ。

2014年からハンファディフェンスが開発した装備で、ハンファディフェンスのK200A1軌道型装甲車に自動化された120mm迫撃砲を搭載し、既存の迫撃砲対射距離を2.3倍、火力を1.9倍増大させた。

既存の迫撃砲運用人材(32人)より少ない24人での運用が可能であり、人口減による将来的な兵力現象にも備えられるようになったと同社は強調した。

開発された自走迫撃砲/ハンファシステム

また射撃諸元の算出、放熱、弾薬装填など全射撃過程に自動化されたシステムが適用され、迅速性と精度が画期的に向上したとされ、他体系との連動によるリアルタイム作戦遂行が可能になったと軍関係者は説明した。

個々の砲ごとに構築された独自の指揮システムにより、火力支援を継続することができ、将来の戦場環境で効果的な任務を遂行することができるとのこと。車両の回転なしで迫撃砲自体が360度回転し、目標変更に対応でき、変化する作戦環境で効果的な火力支援も可能だ。

今回の事業は国産化率96%で開発され、参加した4社の韓国の防衛産業企業、100社以上の中小企業の協力などにより、防産業業界の活性化や雇用創出にも大きく寄与できると同社は伝えた。類似の迫撃砲システムより射程距離、火力、自動化システム構築など性能に優れ、今後の輸出も期待されるというのが会社側の説明だ。

ハンファディフェンスのソン・ジェイル代表取締役は「120mm自主迫撃砲の開発から量産まで積極的に支援してくださった国防部、防衛庁、軍関係者すべてに感謝します。実現に寄与するよう最善を尽くすだろう」と述べた。

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