【4日】長崎県内566人コロナ感染 病院など12件のクラスター

左から4日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(3日午後7時現在)

 長崎県などは4日、県内18市町で計566人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。病院や保育園、学生寮などで12件のクラスター(感染者集団)が相次いで判明。県は同日、対馬医療圏の病床確保のフェーズを「1」から「3」に引き上げ、確保病床は4床から12床に増えた。
 県などによると、4日までに西彼時津町の高齢者施設と島原、雲仙両市計三つの保育園、平戸市の北川病院で新たなクラスターを確認した。時津町の高齢者施設では職員と利用者計8人が感染。島原市の二つの保育園で職員と園児計23人、雲仙市の保育園で計19人の感染が判明した。
 北川病院は職員5人が感染。入院患者ら100人超の検査を進めている。3日から入院の受け入れを中止、外来診療は10日まで休止し電話診療で対応する。
 長崎市の聖フランシスコ病院では職員と患者計8人が感染。入院の受け入れを中止し、緊急以外の手術を見合わせている。市内5カ所の学生寮で5~18人の入寮生計41人の感染が判明した。佐世保市の高齢者福祉施設でも3日までに職員と利用者計6人の感染が分かった。
 クラスター関連では、長崎市の杠葉病院で4日までに37人の感染が分かり、感染者数は患者と職員計131人に拡大。島原市の幼稚園では新たに20人が感染し園児ら計34人に、北松佐々町の佐々病院も1人の感染が分かり職員と入院患者の計46人に膨らんだ。
 防衛省九州防衛局は、米海軍佐世保基地の40代男性従業員の感染を公表した。同基地は4日、新たに基地関係者9人が感染したと発表。同基地で判明した感染者数は計670人となった。


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