アルバレスとウィークスがブリュワーズ選手育成部門のスタッフに

ブリュワーズは元メジャーリーガーのペドロ・アルバレスとリッキー・ウィークスを選手育成部門のスタッフとして採用したことを発表した。2008年ドラフト全体2位指名でパイレーツに入団したアルバレス(34歳)は選手育成・野球運営部門のアシスタント、2003年ドラフト全体2位指名でブリュワーズに入団したウィークス(39歳)は選手育成部門のアシスタントを務める。両者ともトップ・プロスペクトとしてのプレッシャーを知り尽くしており、自身の経験をマイナーの選手たちに還元することが期待される。

アルバレスとウィークスはいずれもブリュワーズに縁のある選手である。ウィークスはメジャー14シーズンのうち、最初の11シーズンをブリュワーズでプレーし、2011年にキャリア唯一のオールスター・ゲーム選出。本拠地アメリカンファミリー・フィールドの左翼ゲート入口の壁にブロンズのプラークが掲げられる「Wall of Honor」の一員でもある。一方のアルバレスはパイレーツ時代の2013年に本塁打王のタイトルを獲得したスラッガー。妻のケリさんはブリュワーズのベンチコーチを務めるパット・マーフィーの娘である。

ウィークスは2019年に「Wall of Honor」の一員となったとき、将来的にフロントオフィス入りすることに興味があることを明言していた。「スプリング・トレーニングに参加してフィールドで少し手伝ったり、コーチングスタッフの手助けをしたりすることもあるだろう」と語るウィークスだが、あくまでもメインの役割は選手育成部門のトップの1人であるエドゥアルド・ブリズエラをサポートすることだという。ちなみに、現在ブリュワーズの監督を務めるクレイグ・カウンセルも引退後、同じような道を辿ってきた。

「実は小さい頃から(フロントオフィスの仕事を)やりたいと思っていた。でも、野球の才能があったからそちらが優先されたんだ」とウィークス。引退後はフロリダ国際大学で授業を受けており、5月にはスポーツマネジメントの学位を取得する予定だという。かつてのトップ・プロスペクトであるウィークスが監督、あるいはGMとしてブリュワーズを率いる日がやってくるかもしれない。

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