中国紙が批判「旧正月の起源説、韓国に続きベトナムまで...」 越紙「越から中国に伝わる...孔子も言ってる」

旧正月(中国では春節)の起源をめぐり韓国と中国の間で論争が起きているが、この論争にベトナムが「参戦」したことが分かった。

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中国メディア・上遊新聞(5日)によると、ベトナムの有力メディア「ベトナム政府新聞網」がベトナムの民間伝承をもとに、中国の三皇五帝時代以前から、ベトナムで旧正月(テト)を祝う祭り文化があったと主張していると伝えられた。三皇五帝は中国古代の伝説に登場する夏王朝の帝王だ。

上遊新聞の当該報道キャプション

ベトナム紙は「三皇五帝以前にベトナムを訪問した中国人の群れによって旧正月を祝う文化が中国に伝えられ、その時から中国に春節を祭る文化が導入された」とし、孔子が礼経書に描いたとされる「私は春節が何なのかわからない。人々のための祭りの名称だが、その日、彼らは踊り、酒を飲んで快楽を楽しんだという記録を残したという事例を聞いた」との言葉を証拠として提示した。

しかし、中国側は黙っていない。上遊新聞はこの報道内容を批判し、「全国民が春節を楽しく過ごしている間、国外でまた、脱中国化を狙った試みがあった」と報じた。同紙は「まず、どの礼経書にこのような孔子の発言を扱った記録があるのか事実確認が不可能だ」とし「春節という名称は辛亥革命(1911-1912)後に登場したもので、当時西洋歴の正月である1月1日と旧正月を区別するために新たに生まれた名称だ。それ以前まで、中国人は春節という表現の代わりに元朔・元日・新元・新廷などの名称を使用した」と反論した。

バンクが制作した「中国正月」を否定するポスター

同紙はまた、韓国の市民団体バンクが旧正月の国際標準名称「Chinese New Year(中国正月)」ではなく、「Lunar New Year(旧正月)」に変更すべきとの声が出ていることにも触れ、「春節を迎え、一角から脱中国化が推進されている」と批判的に報じた。続けて「韓国にはバンク(VANK)のような民間組織が多数存在している」とし「韓国学界と言論の参加で韓中文化論議が触発される場合がそうとうにある」と非難した。

ちなみに、上遊新聞がベトナム紙報道を批判したこの日は、ワールドカップ最終予選で中国がベトナムに3対1で負けた日の翌日だった。

この報道を知った韓国のネットユーザーからは

「韓国も新暦で正月を祝おう・・・中国文化圏の一員のように見られるのが本当に嫌だ」

「自分たちは他国の文化を政府レベルで奪おうとしながら何を言ってるんだ。少数民族を独立させてまともな国になれ」

「西洋歴に移ろう」

「ベトナムが元祖で良い」

「韓国政府はすべての朝鮮族に韓国籍を付与して中国に朝鮮族がいなくしよう」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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