冬用、夏用で異なる機能性 ジュニア向けアンダーシャツの選び方を野球用品専門店が解説

様々な素材や機能、季節に合わせて使い分けたいアンダーシャツ

様々な素材や機能、季節に合わせて使い分けたい

ユニホームの下に着るアンダーシャツは、野球アイテムの中でも“脇役”に見える。ところが、少年野球用も素材や機能が様々で、ラインナップが充実している。ここ数年、各メーカーが次々に発売する機能性に優れたアンダーシャツには、野球用品専門店も驚いている。

単なるインナーだと思っていると、その種類の多さや優れた機能にびっくりするはずだ。ユニホームの下に着て、肌に直接触れるアンダーシャツは少年野球でも大切な役割を担う。デザインは主に丸首とハイネックの2種類。野球用品専門店「ベースマン」立川店の星徹弥店長によると、普段身に付ける肌着が丸首が多いためか、冬場でも防寒になるハイネックを選ぶ子どもは少ない。今は丸首が主流だが、プロ野球選手の傾向などで流行は変わるという。

シルエットは、体にフィットするタイプと少しゆとりがあるタイプの2種類がある。星店長は「体にピタッとするものは、サポーターのように余計な筋肉を動かさない効果があると言われています。ただ、締め付けられて着心地が良くないと感じる子どももいます」と説明する。

各メーカーがアンダーシャツで力を入れているのが機能性。練習場所が河川敷などの場合、冬場は風が強く体が冷える。体から発生する水分を吸収して発熱するものや、裏起毛になっていて保温性が優れたもの、発汗後の体の冷えを抑えたものも発売されている。ウォーミングアップで体が暖まり、怪我の予防につながる。

一方、夏場に気になるのはべたつきだ。特に体にフィットするタイプのアンダーシャツは汗をかいた時の不快感が悩みの1つだった。しかし今はすぐに汗が乾く「速乾性」や「通気性」に優れた製品も多い。主に土日2日間が練習日となっている少年野球では、洗濯の手間や破れた時など考慮してアンダーシャツを複数枚用意している家庭が多い。夏用、冬用と季節に合わせて揃えておくと心強い。(間淳 / Jun Aida)

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