『宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-』上映記念舞台挨拶。宇宙を舞台にした愛を描いた濃密な作品。

『宇宙戦艦ヤマト 2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-(以下、2205)』上映を記念した舞台挨拶が行われた。壇上には古代進役の小野大輔、アルベルト・デスラー役の山寺宏一、スターシャ役の井上喜久子、そしてシリーズ構成・脚本の福井晴敏、製作総指揮・著作総監修の西﨑彰司が登壇。MCは自身も桐生美影役として本作出演する中村繪里子が務めた。 映画完成の心境を聞かれ西﨑は「コロナの影響もあり波乱に満ちた制作現場でした。ファンのみなさんからの声援の力もあり、スタッフみんなで力を合わせて完成に漕ぎ着けました。本当にみなさんありがとうございました。」と作品を支えるファンに対しての感謝の言葉から舞台挨拶は始まった。

『2205』はどういった作品になっているかについて聞かれ小野は「そんなに短かったかなと思っています。この『2205』でヤマトが行きついた先が全て描かれているように感じました。大きな宇宙を舞台にした愛を描いた、濃密な作品でした。」と『2205』で描かれているヤマトの旅路について語った。

山寺は「デスラー目線で見ると余りにも大変なことが起きてドット疲れました。デスラーでないと灰になってしまう衝撃の事が起きます。」と自信が演じたデスラーの物語について振り返った。

本作のタイトルにもその名前があるスターシャを演じた井上は「真実を語る大変な役割を担わせていただきました。スターシャの思いをどれだけ語れるかという事に緊張し、最初に台本を読んだときは涙が流れました。今までの私自身の経験はスターシャを演じるために合ったのかとも感じました。スターシャとして語らせてもらえたこと演じさせていただいたことをとても嬉しく思います。」と自身の今までの経験とスターシャの思いを重ね演じたことを語った。 『2205』で艦長となった古代について聞かれ福井は「本作は古代進にとってリハビリの物語でもあります。彼がもう一度人間として立ち直ってやり直す物語になっていると思います。」と新しい古代の描き方に挑んだことを答えた。

最後に小野から「10年という月日を旅してきました。出渕裕監督・羽原信義監督そして安田賢司監督と今引き継がれた思いがここにあります。ヤマトクルーとの寂しい別れ・新しい出会いがあるなかここまで進んで来れたことを誇りに思います。ココから新しいヤマトが旅立ちます。みなさんもヤマトクルーになっていただいて新しい旅に旅立ちましょう。」とヤマトの新しい旅立ちに向けての思いとともに10年の思いを述べ大きな盛り上がりの中で幕を閉じた。 [REPORT:柏木聡(LOFT/PLUSONE)]

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