初心者におすすめツールームテント 大本命はモンベル新型ムーンライトキャビン4!スノーピーク,コールマン,ロゴスと比較

2022年にテントを購入したいと考えている初心者キャンパーにおすすめしたいのは、モンベル初の大型ツールームテント「ムーンライトキャビン4」です。発売直後に完売した大注目ツールームテントの魅力は?検討対象となるスノーピーク、コールマン、ロゴスの同クラステントと比較を交えて徹底解説していきます!

2021年発売直後に完売したモンベル初のツールームテント

筆者撮影

主に山岳テントを中心に展開していたモンベルが、初めて大型ツールームテント「ムーンライトキャビン4」を発売したのは、2021年夏。発売直後に完売となった大注目のテントです!

驚異的な軽さと設営の簡単さが最大の特徴

モンベルの定番テント「ムーンライトテント シリーズ」のコンセプトは、その名の通り「月明かりの下でも素早く、迷わず迅速にたてられる」こと。

そのコンセプトは「ムーンライトキャビン4」にも活かされており、本体重量は12kgと大型のツールームテントとしては驚異的な軽さを誇り、設営も驚くほど簡単にできてしまうんです。

モンベル ムーンライトキャビン4 商品仕様

カラーバリエーションは2色

カラー展開は、落ち着いた「タンカラー」と、大型2ルームテントとしては珍しい鮮やかな「グリーンカラー」の2種。

人気のタンカラー

モンベル提供

人と被りにくいユニークなグリーンカラー

2021年春夏のモンベル新商品展示会で初対面してから、すごく気になっていたテントです。

今回はハピキャン編集部で特別に実物をお借りして、私が実際に使ってみた感想をレポートしていきます!

モンベル(mont-bell) ツールームテント「ムーンライトキャビン4」のここがすごい!

私が実際にこのテントを使ってみて感じた「すごいポイント」を紹介していきます。

おすすめポイント(1)超軽量&コンパクト

筆者撮影

まず最初のポイントは、インナーテントやペグ、ガイロープを含めた総重量が13.0kgと驚異的に軽いこと。この大きさのツールームテントとしては、他のテントと比べて格段に軽いと感じます。

私がいつも使っているロゴスのツールームテント「プレミアム PANELグレートドゥーブル XL-BJ」は約20kgなので、なかなかの重さです。いつもギックリいかないか用心しながら持ち上げています。

20kgクラスが当たり前と思っていたので、モンベルのムーンライトキャビン4を初めて持ち上げた時には「え?こんなに軽いの?!」と大変驚きました。

女性でも、ひょいっと持ち上げられる重さです。

筆者撮影

「そんなに軽いならサイズが小さいのでは?」と思われるかもしれませんね。

そんなことはないんです!

全長580cm・横幅275cm・天高213cmと、4人家族に向いているツールームテントとしては、むしろ広いです!

モンベル提供

収納サイズも、幅70cm・奥行き27cm・高さ31cmと大変コンパクトで、運搬時の車内や自宅保管時でかなり扱いやすいのではないでしょうか。

ちなみに、私のロゴスのテントの収納サイズはと言いますと。公式サイトで(約)幅72cm×奥行き34cm×高さ34cmとありますが、それはおそらく新品未開封の時だけしか実現されないのでは?のサイズで、実際に自分で畳んだときはそんなにコンパクトにはならず、もっともっとサイズが大きくなってしまいます…。

モンベルのこのテントは、自分で畳んでもちゃんとコンパクトになりますからご安心ください。

そんな実経験から、モンベルのムーンライトキャビン4の収納サイズは、本当にすごくコンパクトだと感じますよ!

おすすめポイント(2)設営がとにかく楽でチカラ要らず

筆者撮影

続いてのポイントは、「設営がとにかく楽!」ということです。

このサイズのツールームテントはそれなりにポールの数も多いので、設営には結構な時間がかかることが多いと思います。

しかし、このモンベルのムーンライトキャビン4は、女性1人の初回の設営時で約15分!何度も使っているうちに設営のコツを掴んで、さらに短縮されていくでしょう。

モンベルの商品開発コンセプトである「Light&Fast(軽量と迅速)」は、本当にすごいですね。

設営の簡単さの秘訣は、「2組のメインポールセットにテントを引っ掛けるだけ」という構造が非常にわかりやすく、それぞれのポールセットもショックコードで繋がっているので、迷う要素はほとんどないということでしょう。

筆者撮影

引っ掛けるところに力が必要、、、というテントも多いのですが、モンベルのムーンライトキャビン4に力は要りません。

力に自信のない方でも大丈夫だと思います。

筆者撮影
筆者撮影

また、設営方法は、収納袋の内側についているので無くす心配もありません。設営ガイドを見なくても、一度やったら簡単に覚えられると思いますけどね!

筆者撮影

おすすめポイント(3)風通し抜群で蒸し暑さに強い

ムーンライトキャビン4は、ベンチレーション機能もすごいんです。

前室の3面の大開口は、真ん中にファスナーがついているので、「大開口を"片側だけ"開ける」ということができます。

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また、開口部の「上半分だけ開ける」ということも可能。

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ダブルファスナーになっていないテントだと、「開口部は下から開けるしかない!」という場合もあるので、上半分だけ開けられるのは意外とありがたいです。

ちなみに、インナーテントを接続するテント後方部の左右の壁面には、上半分だけが開けられるようになっていました。

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おすすめポイント(4)雨にも強い!サイドパネルはひさし付き

筆者撮影

これは実際に設営してみて気づいたことなのですが、モンベルのムーンライトキャビン4は雨にも強いと思います。

その理由は、両サイド合計4つの開口の上部に「ひさし」がついているからです。

この「ひさし」によって、雨の日でも上半分を開けて風通しを確保することができます。

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一般的に「ひさし無し」のテントの方が多いと思いますが、「ひさし」がない場合は雨が降るとテントを閉めないといけないんですよね。(開けておくと雨が吹き込んでくるので)

春〜秋の暑い時期は、雨が降るとテント内にこもった熱気が排出できず、テント内で蒸し暑い思いをすることがあります。

ひさしがあるのは、吊り下げ式テントの利点の一つでしょうね!

おすすめポイント(5)前面パネルは拡張可能でサイドからの雨・日差しをカット

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前面パネルはジッパーを開けることによって幅を拡張することができるので、日差しや雨を防ぐことができます。

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開いたキャノピーパネルのサイドを落とせば、横からの雨や日差しもカットできるので、どんな天候の時でも前面パネルを上げて、広々した空間を作りだすことができます。

モンベル提供

おすすめポイント(6)オールシーズンOK!全面スカート付き

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ツールームテント選びのポイントの一つは、「後方部にもスカートがついているか?」ということ。

冬を除く3シーズンテントでは、テントの後方部にスカートがないこともあるのですが、雨や冷気の侵入を防ぐために、全面にスカートがついていた方が良いです。

「冬はキャンプに行かない」という方でも、春&秋は朝晩が案外冷え込みます。秋口でもスカート無しテントで「寒くて眠れなかった」という話を聞いたことがあるので、寒がりな私は「全面スカート付きであること」を重視しております。

モンベルのムーンライトキャビン4には、全面スカートがついています。雨の日も安心ですし、暖房ギアを活用すれば冬のキャンプも楽しめると思いますよ!

おすすめポイント(7)リビングスペースが広い

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このテントは、リビングスペースがかなり広いんです!

「リビングスペースとなる前室」と後方部「インナーテント」の奥行きの比率が、「前室を広めに」となっているため、リビングスペースは4人家族で使用するには申し分ない広さだと思います。

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片方の壁面にコンテナ等のラックを並べて、中央にテーブルとチェアを置いても、周囲にはかなりの余白が残ります。

雨の日や冬のキャンプで開口部を全て締め切ったとしても、快適なリビング空間となるはず。

「誰かがトイレに行くときに、チェアを動かさないと通れない」ということにはならないでしょう!(笑) →私が持っているロゴスのテントはそうなってしまうんです・・

さて。

良いところづくしの「ムーンライトキャビン4」ですが、実際に使ってみて「これがあったらさらに良いだろうな」と感じたポイントもありました。

モンベル(mont-bell) ツールームテント「ムーンライトキャビン4」のこれがあったらさらに良いポイント

ここから、モンベル(mont-bell) ツールームテント「ムーンライトキャビン4」の「これがあったらさらに良いだろうな」と感じたポイントをご紹介していきます。

これがあればさらに良い(1) ルーフトップフライシートが欲しい(できれば遮光性が高い素材で)

筆者撮影

唯一、「ここは…残念!」と感じたことは1つだけ。

ムーンライトキャビン4には、「ルーフトップフライシート」が無いんですよね…。

「フライシートがないと、どうなの?」ということなのですが、一般的にフライシートがないテントは、「結露に弱い」ということと「真夏の日差しにあたるとテント内が熱くなりやすい」と言われています。

今回、私が使用したのは「冬の入り口」くらいの季節で、夜はかなり冷え込みますが、昼間はテント内が暑くなって困る気温ではありませんでした。

テントの生地は光をよく通すので、冬の昼間は明るくてとても居心地が良いのですが、真夏のギラギラした日差しの下では厳しいと思います…。

ただし、木陰や林間サイトでは、真夏もおそらく問題ないでしょう。

結露については、テントのどこかの窓を少し開けて換気をしていた今回は結露ゼロ。ただし、空気が乾燥するシーズンでしたので、梅雨や夏のじめじめ湿気の多い季節では結露しやすいかも?

しかし、結露は、テントを締め切らずに換気をしていれば対策は可能です。

ちなみに、本当にめちゃくちゃ結露しやすい日は、ルーフトップフライがあってもテントを締め切ると壁面は結露してしまいます。

結露については対策可能ですが、真夏のギラギラした日差しについては少し不安が残るので、遮光性の高いルーフトップフライシートが、別売りでも良いので新たに登場することを願います!!

これがあればさらに良い(2) 耐水圧がやや低め

テント選びの一つの指標となる「耐水圧」。一般的に1,500mm〜2,000mmで強めの雨にも対応できるとされていますが、高価なテントは耐水圧が3,000mmに設定されていることが多いです。

「ムーンライトキャビン4」の耐水圧は1,500mmと少し低めで、「長時間の土砂降りMAX」のような天候の場合ちょっと心細いかもしれません。

ただし、長時間の土砂降りは雨の量によるテント内への浸水以外にもたくさんの危険を孕んでいるし、何より「撤収や設営がめちゃめちゃ大変」になります。

従って、おそらく初心者キャンパーの方はそのような天気予報の場合はキャンプ自体をキャンセルされるでしょうから、天気の良い日をメインにキャンプを楽しまれる方には、1,500mmの耐水圧でも問題ないかもしれないですね。

▼キャンプの天気予報の見方・注意点はこちらの記事で詳しくご紹介しています

「軽さ」を重視したいなら「ムーンライトキャビン4」が最強

ちなみに、耐水圧を高めていこうとすると生地が分厚くなっていくので、耐水圧と重量はトレードオフの関係。雨の日はキャンプをしない方には「軽さ」を重視して耐水圧が低めなテントを選ぶという手がおすすめです。

初心者ファミリーキャンパーに人気のコールマンのタフスクリーンは、「タフ」という名の通り耐水圧が3,000mmなのですが、重量は約20kg…。「ムーンライトキャビン4」は13kgなので、やはり重量が全然違います。

また、耐水圧が低いテントは透湿性が高く湿気を外に逃してくれる機能があるので、耐水圧の低いテントは耐水圧が高いテントよりも結露しにくいです。

先ほど、「ルーフフライがついていない点とは一般的に結露しやすい」と書きましたが、「ムーンライトキャビン4」は耐水圧の設定によって、そこがカバーされているのかもしれないですね!

実際に、私が一晩寝た時は、結露は全くしていませんでした。(同じ日にお隣さんのテントは結露していました…)

全方位的に完璧なテントはないので、私がご紹介した2つの「これがあればさらに良いポイント」は、軽さを重視される方は目を瞑って良いと思います!

検討対象となるスノーピーク,コールマン,ロゴスのツールームテントと比較

私はこのモンベルの超軽量&楽ちん設営のツールームテントが、本当にすっごく気に入りましたが、これからテントを買おうとしている方は、スノーピークやコールマン、ロゴスなどのメーカーの同等クラスのテントとの比較も知りたいですよね?

私の主観も交えての比較になりますが、以下の対抗馬テントとの比較をさせていただきます。

比較対象テントは4人家族向けで10万円以下のツールームテント

筆者セレクトの対抗馬テントは以下の3種類になります。

どれも超有名ブランドの大人気テントになりますので、ぜひ参考にしてくださいませ!

対抗馬その(1) スノーピーク 「エントリー2ルーム エルフィールド」

エントリー2ルーム エルフィールド | スノーピーク * Snow Peak

対抗馬その(2) コールマン「タフスクリーン2ルームハウス/MDX+」

【ポイント7倍対象商品】タフスクリーン2ルームハウス/MDX+

対抗馬その(3) ロゴス「Tradcanvas PANELドゥーブルXL」

9つの選定ポイントで徹底比較

今回は以下の9つの「テント購入を検討する際の選定ポイント」で比較を行います。

  • 価格
  • 収納時サイズ
  • 重さ
  • 居住性(テントサイズ)
  • 強度(フレームの材質)
  • 耐水性
  • 注目すべき推しポイント(筆者主観)
  • ここだけはイマイチポイント(筆者主観)

それでは、下記の比較表をご覧くださいませ!

居住性について補足すると、前後が尖っているデザインのスノーピーク「エントリー2ルーム エンフィールド」はテント内に入った時に感じる広さは、若干窮屈に感じるかもしれません。

また、ロゴスの「Tradcanvas PANELドゥーブルXL」は奥行きが他のテントと比べると多少短いので、前室の広さが少し狭くなります。(4人家族でチェアを4つ配置して、片側壁面にラックなどを並べると、かなりギューギューです。)

モンベルの「ムーンライト®︎キャビン4」と、コールマンの「タフスクリーン2ルームハウスMDX+」は、いずれもテントを締め切った時に感じる空間の広さは申し分なく、4人家族でもテント内でゆったりと過ごせると思います。

しかし、どのテントも「良いな〜!」と思うポイントがたくさんあるので、なかなか甲乙がつけ難いのですね〜。

比較を踏まえて「ムーンライトキャビン4」をおすすめしたい人はこちら

どんなテントにも長所短所があります。今回、初心者向けツールームテントを主要メーカーの人気テントと比較して、「モンベル ムーンライトキャビン4をおすすめしたい人」をまとめてみます!

  • 軽さを重視している人
    →圧倒的に軽いテントです
  • 自宅の保管スペースにあまり余裕がない人
    →収納すると圧倒的に省スペースです
  • 車があまり大きくない人
    →収納サイズが小さいので車に収まりやすいです
  • テントの組み立てに自信がない人
    →めちゃめちゃ簡単に組み立てられます。(テント設営で夫婦喧嘩になりキャンプが嫌いになるパターンもあるので重要なポイントです。笑)
  • キャンプで設営撤収の労力を最小限にしたい人
    →1泊2日のキャンプでは案外あわただしく、通常のツールームテントだと設営撤収でトータル4時間くらいかかりますが、このテントならかなり圧縮できます
  • 雨の日はキャンプにいかない人
    →軽さを重視しているため耐水圧が1,500mmと低めですが、雨の日にキャンプをしないのであれば関係なし!
  • 個性を大切にしたい方(人と被りたくない方)
    →スノピ、コールマンはキャンプ場に溢れていますが、モンベルのツールームテントはとても珍しいので目を引くこと間違いなし!

↑これらに該当される方には、声を大にして「ムーンライトキャビン4」をおすすめいたします!

気軽にキャンプを始めたい方はぜひモンベルを!

筆者撮影

モンベル初の大型ツールームテント「ムーンライトキャビン4」はいかがでしたでしょうか。

これからキャンプを始めるファミリーの皆さんに、声を大にしておすすめしたいテントです。是非とも、ご検討いただけたら嬉しいです!

ムーンライトキャビン4 公式サイト

設営方法の簡単さはこちらの動画をご覧ください

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