世界基準の突破力は新リーグでも健在だ。横浜は、南アフリカ代表のWTBクリエルが今季初を含む2トライをマークした。
前半24分、ハーフウエーライン付近から相手防御の隙を突いて約40メートルを独走。試合終了間際には自陣からスペースへ蹴り出したボールをゴール前で自らつかみ、インゴール左に飛び込んだ。
2019年のワールドカップ(W杯)日本大会はけがで途中離脱したものの、世界一メンバーに名を連ねた。「ボールをスペースに運ぶことでマジックを引き起こせる」。今月15日で28歳になるバックスは揺るぎない自信をうかがわせる。
東京ベイに大敗を喫したが、リーグはまだ序盤だ。「試合の状況をうまくコントロールすることに尽きる」。19~20年シーズンに加入した世界的プレーヤーは積み上げた経験をチームに還元し、立て直しを急ぐ。