中国スケート代表の韓国人コーチに中韓から批判 「まさに奸臣」「金のため」「中国を武器に自国に対抗」

中国北京冬季オリンピックの2000m男女リレーにおいて、中国代表チームが金メダルを獲得したが、中国チームの技術コーチとして元韓国代表からロシア代表へと帰化して金メダルを取ったことのあるビクトール・アン(韓国名アン・ヒョンス)氏が中韓両国で注目を集めている。心無い中傷も目立つ。

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かつて韓国を代表するショートトラック選手だったアン氏だが、2014年のソチオリンピックの時にロシア国籍に帰化し、ロシア代表に金メダルをもたらした。そして現在は中国代表のコーチとなったアン氏に対し、韓国のネットユーザーからは以下のような厳しい言葉が並んだ。

「失望した。ロシアまでは理解できたが、中国とは…二度とメディアに出さないで」
「ビクトールよ、中国は金をたくさんくれるのか?」
「機会主義者のようにあちこちに着くな」
「二度と韓国に戻らずに引き続き金のために諸外国を回れ…」
「まさに奸臣だな…国家を利用するな…」

アン氏はロシア代表としての優勝賞金として6千万円以上を政府から受け取ったとされ、今回の中国代表コーチ就任によっても5千万円いじょうの年棒を受け取ったと韓国メディアなどは報じている。

中国代表選手を指導するビクトール・アン技術コーチ/OBSニュースオヌル

一方で、アン氏については、金メダルをもたらした中国内でも心無い中傷が出ている。韓国各紙が報じたところによると、中国現地のネットユーザーからは「堂々とした韓国人なら、なぜ中国に来て中国チームに加わり、中国を武器に自分の国に対抗しようとしたのか疑問だ」「もし彼が中国人として生まれ、中国に対抗するために外国行きを選択したならば、彼をどのように評価するのか」などの言葉が並んだという。

一方でアン氏は犯罪を行ったわけでもなく、その実力を評価され、正当な手続きを経てコーチに就任したことから、これを批判すべるのは間違っているとの指摘も中韓両国のメディアやネットでは出ているようだ。

また、最近は他国のサッカー代表監督に韓国人が就任する例も出ているが、それに対しては、韓国民は誇らしく思っているのに、なぜスケートに関しては排他的になるのかという意見も韓国では出ている。

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