長崎造船所長に石瀬史朗氏 三菱重工業、4月1日付

石瀬史朗氏

 三菱重工業(東京)は7日、エナジードメインエナジートランジション&パワー事業本部長代理兼長崎造船所長に同本部SPMI事業部長の石瀬史朗氏(62)を充てる人事を発表した。4月1日付。現所長の椎葉邦男氏(60)の処遇は現時点で明らかにしていない。
 石瀬氏は大阪府出身。静岡大大学院工学研究科修了。1983年入社、長崎造船所長崎プラント建設部長、三菱日立パワーシステムズ執行役員長崎工場地域統括、三菱パワー常務執行役員エンジニアリング本部長などを経て、2021年10月から現職で、高度な専門業務を担う役員のシニアフェロー。
 三菱重工は18年、船舶事業を再編し、三菱造船(横浜)と長崎造船所香焼工場を活用する三菱重工海洋鉄構(長崎市)の2社を設立。椎葉氏は同社の取締役社長に就き、三菱造船常務執行役員も兼務。三菱重工長崎造船所長は20年4月から兼務していた。
 同社によると、22年度までに長崎造船所香焼工場を大島造船所(西海市)に譲渡するのに伴い、三菱重工海洋鉄構は昨年12月31日付で解散し、椎葉氏は同社取締役社長を退任。同日付で三菱造船常務執行役員を辞任、同社に所属している。
 三菱重工海洋鉄構の従業員は三菱造船、三菱重工グループなどに異動。三菱重工海洋鉄構の事業だった上五島国家石油備蓄基地(新上五島町)の浮体構造物の修繕は三菱造船が継承する。


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