オシドリ確認数、昨年並みの2655羽 県民鳥一斉調査 日本野鳥の会長崎県支部

県下一斉調査で2655羽が確認されたオシドリ=佐世保市江楯池(日本野鳥の会県支部、宅島冨士彌さん撮影)

 日本野鳥の会長崎県支部は第24回県民鳥オシドリ県下一斉調査の結果をまとめた。今年の確認数は2655羽で、ほぼ昨年並みだった。
 オシドリはカモの仲間で、本県へは越冬のために飛来。ドングリを好み、シイやカシの木に囲まれたダムや池、川などで見られる。雄の冬羽はカラフルで美しく、1966年に県民鳥に指定された。
 今年の調査は1月16日に実施。会員30人と壱岐自然塾の6人が、対馬市を除く95カ所で、手分けして羽数をカウントした。うち生息を確認したのは61カ所。雄1415羽、雌815羽、雌雄不明425羽だった。
 生息数が100羽を超えたのは、▽阿奈田ダム(平戸市)400羽▽黒浜ダム(長崎市)217羽▽雪浦ダム(西海市)137羽▽式見ダム(長崎市)124羽▽野々川ダム(東彼波佐見町)117羽▽平山堤(東彼東彼杵町)114羽-の6カ所だった。このうち昨年も100羽を超えていたのは雪浦ダム、式見ダム、野々川ダムの3カ所。
 郡市別にみると、(1)長崎市631羽(2)東彼杵郡549羽(3)佐世保市470羽(4)平戸市400羽(5)大村市168羽(6)壱岐市157羽(7)西海市156羽(8)諫早市70羽(9)西彼杵郡35羽(10)五島市10羽-だった。
 同支部幹事の山口雅生さんによると、2005年には総数6555羽を確認したことがあったが、ここ数年は20年2402羽、21年2660羽と、大きな変化はない。ただ調査箇所によって年ごとの変動が大きく、オシドリが調査箇所間を移動していることが考えられるという。


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