【21日】長崎県内485人コロナ感染 死者1人、3市で新規クラスター

左から21日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(20日午後7時現在)

 長崎県などは21日、県内20市町で計485人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。4日連続で過去最多を更新。長崎市などでクラスター(感染者集団)が新たに5件発生した。
 同市によると、入院治療中だった市内の80代無職男性が20日死亡。県内で死者が確認されたのは昨年10月以来。新変異株オミクロン株に感染していたかどうか、市、県は「個別には明らかにしない」としている。
 長崎で3件、平戸、壱岐各1件の新規クラスターを確認。21日までに、長崎で▽市教委学校教育部の職員8人▽学習塾の関係者6人▽学生寮の関係者5人、平戸で飲食店従業員4人と利用客5人、壱岐の小学校1学級で教員1人と児童6人の陽性が分かった。同校は同日臨時休校し、当該学級は24~28日閉鎖する。
 既にクラスターとなっている県立大村工業高は新たに生徒10人の陽性が確認され計55人に拡大。東彼東彼杵町の高齢者施設では入居者ら9人の感染が分かり、計37人となった。
 佐世保市立学校4校で計5人が感染しいずれも21日は学級閉鎖。既に学級閉鎖、休校にしていた2校は21日まで措置を延長した。
 県交通局は、長崎市内の営業所に勤務する路線バス運転士1人の感染を公表。20日まで勤務したが、運転席と客席はビニールカーテンで仕切って換気もしていたという。長崎刑務所(諫早市)で職員1人、米海軍佐世保基地でも新たに従業員1人が感染した。
 県は21日、本土地区の病床確保のフェーズを「4」から「緊急時(レベル1)」に引き上げ、本土地区の確保病床は354床から416床に増えた。


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