保育園や幼稚園の新学期を控え、上越市木島のヨシザキでは、園児の昼寝用布団や連絡帳入れなど、園生活で必要になる物品の製造がピークを迎えている。特に園によって寸法や名札の縫い付け位置が異なる布団は、1センチ単位で対応している。
乳幼児の時期は色と絵柄で持ち物を覚えるため、布団から小物までの一式を同じ柄でそろえることができるのも、オーダーメードならでは。扱う布地は85種類に上り、近年は落ち着いた色合いのデザインが人気という。今年から抗菌加工の布地も入荷した。
ボリュームたっぷりの布団の中は吸水性の高い綿を使用。熟練した職人が手触りを確認しながら、敷布団は体重のかかる中央部分に、掛け布団はどの場所でも温かいよう全体的に、厚みが出るよう調整して仕上げている。綿打ちも可能。
上野加奈子店長によると、保育士を務める保護者からの注文が多く、今シーズンの最初の注文は保育士の人だったという。「毎日使うもので、長ければ6年になる。子どもたちにとってお昼寝はとても大事なので、ぜひ初めからきちんとしたいい品物を使っていただきたい」と話している。
園児用布団は3980円(税別、本体のみ)から。布地は種類別で在庫に限りがある。注文後、完成まで10日から2週間程度。新商品のマスクケース(380円、税別)も人気。問い合わせは同社(電025・523・4145)へ。