新潟県の花角英世知事が定例会見、佐渡汽船株式会社(新潟県佐渡市)について「県としても、みちのりHDと連携協定を締結することを検討」

新潟県の花角英世知事

新潟県の花角英世知事は9日、新潟県庁で定例会見を開き、株式会社みちのりホールディングス(東京都千代田区)と連携協定を締結していく意向を明かした。

佐渡汽船株式会社(新潟県佐渡市)が株式会社みちのりホールディングスから出資を受けて、子会社となることが発表されたことから花角知事は、「佐渡汽船の持続可能な経営に一定の目途が立った。みちのりホールディングスはこれまで、地方の公共交通の事業再生を数多く手掛けており、これまで培ったノウハウを持っている。佐渡航路の更なる利便性の向上、利用の促進、さらには佐渡地域全体の活性化につながっていくことを期待したい」と話した。

加えて、県として「島民の生活や経済などの存続、維持、さらなるサービスの向上については行政として適切に関与していく。連携協定を締結していくことを検討しており、みんなで活性化を目指していきたい」と述べた。

また、佐渡の観光や二次交通に及ぼす影響について花角知事は、「島内の二次交通との連携はありうる事。新潟と両津、その先(島内)の二次交通を通して、移動の全体をサービスとして提供する概念であるMaaS(マース)という考え方は出てくると思う。みちのりホールディングスは、マースについても先進的に取り組んでいると聞いているので、新潟から佐渡において繋がったサービスとして考えていくことは十分あり得る」と期待した。

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